めまい

めまい

文明が高度化し、高齢化社会が進むにつれて、めまいやめまい感を訴える人がますます増加しています。めまいは原因もその起こり方も実にさまざまです。めまいは、「平衡感覚の失調」と定義されます。からだの平衡は、眼、耳、首、脳(脳幹、小脳)、自律神経系などの各機能がバランスよく働いて保たれますが、このバランスが崩れたときめまいが生じるといわれています。

回転性のめまいと非回転性のめまい

めまいは、回転性のめまいと非回転性のめまいの2種類に分類できます。

回転性のめまい(真性めまい)は、自分のからだのまわりの物や自分自身がぐるぐる回転するように感じるもので、回転感、昇降感、傾斜感などがあります。このめまいは、運動感覚(運動をするときに感じる感覚)や位置感覚(位置を確認をするための感覚)の異常を明確に自覚します。

非回転性のめまいには2種類あり、ひとつは立ち上がったときにクラッとする立ちくらみです。立ちくらみは意識がなくなる直前の状態で、立った瞬間に血圧が下がって、意識中枢のある脳幹網様体が虚血状態となって起こります。原因がなんであっても、なんらかの形で脳幹が虚血に陥るのが立ちくらみの原因です。非回転性のめまい(仮性めまい)のもう一つは、ふらつきです。このめまいは、フワフワ浮いたような感じ(浮動感)、なんとなく揺れている感じ(動揺感)、からだの不安定感、地面や床の動揺感など漠然としています。多くは、中枢性(脳幹、小脳)の平衡障害で起こります。同じ人が、あるときは回転性のめまいを、またあるときは非回転性のめまいを起こすことがありますが、これは、めまいを起こす過程が急であるかそうでないかによるものです。

回転性のめまいを起こす病気

回転性のめまいは、下記表のような病気によって引き起こされます。これらは、めまいと同時に頭痛をともなうもの、耳の症状(耳鳴り、難聴)、吐き気、嘔吐をともなうもの、そして、めまいだけのものに分類できます。中でも日常多くみられるのは、良性発作性頭位変換眩暈症です。これは、頭を急に動かすと、とたんに眼がまわり、30秒以内におさまるもので、頭を動かさなければ絶対にめまいは起こりません。原因は、内耳にある平衡器(耳石器)の障害といわれています。そして、2度3度と頭を動かしているとめまいが起こらなくなる現象がみられます。したがって、このめまいには、内耳の代償能力を高める運動療法が有効です。

メニエール病はよく知られていますが、この病気は、めまいと耳鳴りや難聴が突然同時にきて、またいっしょに止まってしまいます。発作はだいたい1〜2時間続きます。この発作が月に何回とか年に何回とかの割合で繰り返し起こります。原因は内耳のリンパ水腫といわれ、内耳リンパの水圧が突然上昇すると、聴覚系と前庭系(平衡感覚)の両方が刺激されるため、突然耳鳴りとめまいが起こることになります。そして水が引けば両方とも元に戻り、症状は消失します。メニエール病は中年に多く、過労、冷え、精神的ストレスなどが関連しているといわれています。

突発性難聴も耳鳴りとめまいが起こりますが、めまいが回復したあとも聴覚障害(耳鳴り、難聴)が続きます。この病気は、繰り返すことはありません。急性・慢性中耳炎で、炎症が内耳まで及ぶとめまいが起こります。

片頭痛性眩暈症は、患者本人にもともと片頭痛があり、頭痛と同時にめまいが突然起こります。寝不足、過労、飲酒などが引き金になります。頸性のめまいは、首を曲げたときだけめまいが起こります。変形性頸椎症があると、首を曲げたとき変形した頸椎が頭に通じる椎骨動脈を圧迫して、脳に血液が流れにくくなってめまいが起こります。このような状態になると手術が必要な場合もあります。

めまいを起こす主な疾患

⑴回転性のめまい

小脳出血、クモ膜下出血、良性偏頭痛性眩暈症、突発性難聴、メニエール病、変形性頸椎症、良性発作性頭位変換眩暈症、前庭神経炎、てんかん、一過性脳虚血発作など

⑵非回転性のめまい

起立性調節障害、高血圧症、低血圧症、貧血症、自律神経失調症、更年期障害、糖尿病、心臓病、脳動脈硬化症、脳腫瘍、眼精疲労など

非回転性のめまいを起こす病気

非回転性のめまいは、極めて多くの病気でみられます。最も多いのは、循環器系の障害があるときです。若い人に起立性調節障害が原因で起こるめまいが、よくみられます。学校や職場の朝礼などで長い時間立っていると、立ちくらみやめまいがして気分が悪くなり、顔が青くなって冷や汗が出て倒れてしまいます。低血圧症でも同様のめまいが起こります。高齢者では、脳動脈硬化症のために脳血流を一定に保つメカニズムが弱くなるため、急にからだを動かしたときに立ちくらみが起こりやすく、ひどいときには失神することもあります。高血圧症のときにも軽いめまいが起きやすく、耳鳴り、頭重感をともなって繰り返すことがあります。めまいが激しいときは脳血管障害の前兆であることが考えられますので注意が必要です。女性の場合は、更年期になると自律神経系の失調が起こりやすくなり、その不定愁訴(なんとなくはっきりしない体調不良)の一つにめまいがあります。そのほか、貧血症、脳幹・小脳の脳腫瘍や血管障害、眼精疲労、外傷、糖尿病(低血糖)、心臓病などでも起こります。

めまいの予防

めまいはさまざまな原因で起き、その起こり方や経過、めまいにともなう症状など、まさに千差万別です。すぐにおさまって日常生活になんの支障もないこともありますが、中には重大な病気の前兆の場合もあります。しばしばめまいがあるときは、必ず医師の診察を受けるようにします。日常の注意としては、めまいが起こりやすい状態を改善することが大切です。眼の場合は、眼精疲労、白内障、緑内障、左右の視力の違いなど、耳の場合は中耳炎、内耳炎があれば治療をしておきます。また、頭部に負担がかかるような動作を避けるようにします。長時間編み物や裁縫をしたり、肘まくらでテレビを見続けたり、いつも重いショルダーバッグを持ち歩く、といった人は頸性のめまいを起こしやすいといえます。過労、寝不足、飲酒、喫煙などもめまいを起こしやすい因子になります。精神的ストレスも大きく影響しますので、注意が必要です。

めまいの光線治療

可視総合光線療法の対象になるめまいは、慢性のものがほとんどです。めまいの原因があれば、その治療を行うとともに、平衡感覚の乱れを調整し、誘因となるものを少なくして、めまいに強くなるように、光線治療を継続することです。

♢治療用カーボン:めまいの原因があれば、その治療を行います。良性発作性頭位変換眩暈症のように特別な原因がないときは、3002ー5000番もしくは3001ー5000番、4002ー6002番を用いて治療します。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両膝部②、腹部⑤、腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間、後頭部③(1号集光器使用)5分間、または左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間。左耳部、右耳部(以上2号集光器使用)各5分間。

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