ヨーロッパ諸国の鍼灸事情

CAMがたいへん盛んなドイツ

ドイツは主要先進国の中でもっとも補完代替医療(CAM)が活用されています。医師にはCAMの知識が必須であり、国家試験にもCAMが出題されます。ペインクリニックの臨床では約70%が鍼治療を実施しているといいます。ドイツ国内に、およそ50万人の鍼灸医師がおり、中医クリニックは約1000か所、毎年約150万人の患者が、痛みやぜんそくなどの治療を受けているといわれています。

ドイツで鍼灸治療を行えるのは、医師、治療師(ハインプラクティカー)、助産師です。治療師は、CAMを専門に行う国家資格であるが、鍼治療を施せる疾病は限定されます。慢性頭痛と変形性膝関節症の鍼治療は健康保険の対象となっています。助産師は病院の産科に所属し、分娩時にのみ鍼治療を行います。日本のような鍼灸の専門師はないです。

鍼治療の臨床研究も盛んです。たとえば、ミュンヘン工科大学の補完医療研究センターは、片頭痛と緊張型頭痛に対して鍼治療が有効であるという論文を発表しています。また、1万人以上の医師が30万人の患者を対象に、膝関節症、腰痛、頭痛などへの鍼治療の効果を調べる大規模な調査も行われ、効果と安全性の高さ、費用の適切性について発表しています。

レーゲンスブルク大学では、慢性的な腰痛を訴える患者1000人以上を対象に鍼治療の有効性を調べました。その結果、薬物や理学療法など従来の治療法よりも、鍼治療を行った患者の方が明らかに改善したと報告されています。

イタリアとフランスの事情

イタリアでは1990年代から、東洋医学がポピュラーなものになっています。最近のデータではCAMを受けた人はおよそ900万人、そのうち5.8%が鍼治療を受けています。現在、イタリア人の約4%が毎年、鍼灸治療を受けており、1万5000人の医師鍼灸師がいます。122か所の国立病院や市立病院では、鍼灸治療に健康保険が適応されています。

フランスでは、鍼治療を行えるのは医師に限定されます。また、医師が鍼師として開業するには9か所の大学からの共通免状が必要とされています。資格取得のための専門学校や鍼灸・中医研究所が30か所近くあります。

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