三叉神経痛・坐骨神経痛

三叉神経痛・坐骨神経痛

神経痛は、一般に神経の走行および分布に一致して起こり、疼痛(痛み)が激しく、発作的に発症し、また発作的に発症し、また発作的に激烈となります。発作は自然に起こることも、外部からの刺激によることもあります。罹患神経には、通常圧痛(押すと痛い)があり、これは罹患神経を特定するのに役立ちます。

神経痛は、疼痛を発した神経の名称によって、三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛などと呼ばれています。若年者に発症することは少なく、多くの場合中年以降に発症します。この項では、特に三叉神経痛と坐骨神経痛について解説します。三叉神経痛は高齢者に多く、坐骨神経痛は男性に多いという傾向があり、高齢者の場合は、全治は困難なことが少なくありません。

三叉神経痛

顔面の片側(右側または左側)が激しく痛む神経痛で、俗に顔面神経痛といわれます。三叉神経は、顔面に分布する神経で、痛みを感じる知覚神経の一つです。左右とも第1枝(眼神経)・第2枝(上顎神経)・第3枝(下顎神経)の3本に分かれます。一定の神経に沿って、突然強い痛みが走るのが三叉神経痛の特徴ですが、3枝が同時に神経痛を起こすことはまれで、左右両側に発症することもありません。

三叉神経痛には、原因不明の特発性三叉神経痛と脳腫瘍、外傷、神経炎、副鼻腔炎、ヘルペス、アルコール中毒など、特定の原因を持つ症候性三叉神経痛があります。

第1枝の神経痛(眼神経痛)の場合は、上眼瞼、前頭、頭頂に至る疼痛があります。

第2枝の神経痛(上顎神経痛)の場合は、下眼瞼、頰部、上唇、口蓋などに疼痛が起きます。

第3枝の神経痛(下顎神経痛)の場合は、頤部、下顎部、外耳、側頭部に痛みが起こります。

治療は、可視総合光線療法のほかに、消炎鎮痛剤・抗ケイレン剤による薬物療法、発作を引き起こす圧痛点に局所麻酔剤を注入して痛みを取る神経ブロック療法、あるいは動脈を神経から離す脳外科手術によって行います。

三叉神経痛の光線治療

♢治療用カーボン:3002ー3002番、3001ー3002番、あるいは4002ー4009番、4001ー4008番を用います。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両膝部②(以上集光器使用せず)、後頭部③(1号または2号集光器使用)、左右咽喉部④(2号集光器使用)患部(疼痛部位)を2号集光器を用いて照射します。なお、体力が衰弱している場合や高齢者の場合は、腹部⑤、腰部⑥(以上集光器使用せず)を患部照射の前に追加します。

♢光線照射時間:⑦②③④は各5〜10分間、患部は30〜40分間。⑤⑥を追加するときは各10分間。なお、疼痛の消退のためには、ある程度長期間の治療が必要な場合があります。

坐骨神経痛

坐骨神経痛の原因はいろいろあって特定はできませんが、外傷、過労、不自然な体位、気象条件などによって誘発されます。骨盤腫瘍や骨変化などが原因になることもあります。また、椎間板ヘルニアが原因になることもしばしばみられます。糖尿病が原因のときは両側に起こることが多いようです。また、坐骨神経は経路が長く、かつ皮膚に近いところを通っているため、外的な傷害に侵されることが少なくありません。坐骨神経痛の疼痛の分布は、腰および下肢の後側や外側に多くみられます。坐骨神経が刺激されると、片側の臀部、太ももの後面、ふくらはぎが痛み、踝やかかとまで疼痛がおよぶこともあります。立ち上がったり、横になったりする動作の転換時に痛みは増強します。

坐骨神経痛の光線治療

坐骨神経痛の原因が明らかなものは、その原因に対する治療が基本になります。

♢治療用カーボン:一般には、3002ー3002番、3002ー5000番、3001ー3002番、1000ー3002番などの組み合わせで治療を行います。椎間板ヘルニアが原因で起こる坐骨神経痛の場合は、3001ー4008番、5003ー6003番の組み合わせで治療すると、より効果的な場合もあります。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両膝部②、腹部⑤、腰部⑥(以上集光器使用せず)、症状により腰上部(1号集光器使用)、腓腹筋部(ふくらはぎ部)、後大腿部(以上集光器使用せず)、左右臀部(1号集光器使用)を追加します。

♢光線照射時間:各5〜10分間。

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