中耳炎

中耳炎

中耳炎は成人より子供に多い疾患です。幼・小児期は免疫機能が不完全で、鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、アデノイドなどの炎症が原因になって、繰り返し中耳炎を起こすことがあります。急性中耳炎、慢性中耳炎、いずれの場合も難聴がも主な症状です。中耳炎の可視総合光線療法はでは、感染に対する抵抗力を強める間接的な効果が大きく関与します。

急性中耳炎

●滲出性中耳炎(中耳カタル)

風邪が原因で中耳炎になることがあります。風邪で鼻炎を起こし、鼻粘膜が腫れたり、鼻汁が鼻腔をふさいだりすると、鼻での呼吸が妨げられます。鼻で呼吸ができなくなると口で呼吸をするようになり、喉に炎症を起こします。この炎症によって、耳管(耳と鼻の奥をつなぐ管)が閉塞して耳管狭窄症という状態になり、難聴となります。

耳管狭窄の状態が続くと、中耳腔に組織液がたまり、滲出性中耳炎(中耳カタル)になります。痛みは少ないのですが、耳の閉塞感、耳鳴り、難聴のほか、自分の声が頭の中で響くなどの症状がみられます。

滲出性中耳炎では、特にアレルギー性鼻炎を合併することがあり、これを中耳炎を悪化・再発させる要因となる場合も多くあります。中耳炎の発症には、耳管の働きが大きく関係しています。

●化膿性中耳炎

細菌感染が、耳管を経由して中耳腔におよび、中耳で炎症が起きて膿がたまると、化膿性中耳炎になります。たまった膿は鼓膜を破り(穿孔)、外耳道側に流れ出し、耳漏(耳だれ)となります。症状としては、耳漏、高熱(38〜40度台)、耳鳴り、強い耳痛などがみられます。炎症が強いと中耳腔だけでなく、その周囲の乳様突起にも炎症がおよび、急性乳様突起炎を起こします。鼓膜穿孔は、耳漏として膿が排出され、炎症が治ると自然に閉鎖します。

慢性中耳炎

●慢性穿孔性中耳炎

急性中耳炎が完治せずに経過すると、慢性中耳炎になります。慢性になる原因としては、急性中耳炎の治療が不十分だったり、全身の抵抗力の低下、耐性細菌感染、耳管機能不全などがあげられます。鼓膜の裂孔は閉鎖せず、慢性裂孔性中耳炎となります。難聴と耳だれは主な症状ですが、耳鳴りや耳の閉塞感をともなうこともあります。慢性の炎症が治癒しても、鼓膜裂孔はそのまま残る場合が多く、常に外耳道から感染しやすく再発の危険が大きい疾患です。

●真珠腫性中耳炎

真珠腫性中耳炎は慢性中耳炎の一つで、鼓膜や外耳道の上皮が中耳に侵入し、増殖して嚢状に発育したものです。真珠腫がしだいに増大すると、周囲の骨を破壊して中耳炎を起こしたり、顔面神経を麻痺させたり、脳に達すると脳膜炎を起こしたりします。真珠腫は、悪性の中耳炎といえますが、そのすべてが合併症をおこすわけではなく、全く合併症を起こさずに経過する場合も多くみられます。

中耳炎の光線治療

中耳炎は頻回に繰り返すことがあり、かかりやすい体質があるようです。しかし、多くの例では、扁桃炎、アデノイド、副鼻腔炎、鼻アレルギーなどの炎症が中耳炎の引き金となっています。したがって、中耳炎の治療では、これらの疾患も並行して治療しておくことが大切です。中耳炎は繰り返すことにより、将来難聴の原因になることもありますので、日頃から可視総合光線療法によって炎症に対する抵抗力をつけておくことが大切です。

♢治療用カーボン:急性中耳炎は3001ー4008番あるいは4001ー4008番を用います。慢性中耳炎で痛みがある場合は3001ー4008番を、痛みがない場合は3002ー5000番、4006ー4007番を用います。真珠腫性中耳炎は1000ー4001番、3005ー6001番を用いる場合もあります。

♢光線照射部位:[急性中耳炎]滲出性中耳炎は、両足裏部⑦、両膝部②(以上集光器使用せず)各5〜10分間、左右咽喉部④(2号集光器使用)各10分間照射し、患側の耳は2号または3号集光器を使用して20分間照射します。健側の耳は5分間照射します。症状が緩和してきたら、各5分間の照射を完治するまで続けます。

化膿性中耳炎では、発熱があり耳痛が強い場合は両足裏部を30〜60分間照射します。次に、痛む耳を、2号または3号集光器を使用して、疼痛(痛み)が緩和するまで照射します。さらに乳様突起部(左または右)にも痛みがある場合は、2号集光器を使用して10〜20分間照射します。なお、耳を直接照射して不快なときは、代わりに同側の乳様突起部を照射します。扁桃炎やアデノイドによる喉の痛みをともなう場合は、④も各5〜10分間照射します。鼓膜に穿孔を生じ、耳漏がでるようになったら、両足裏部、両膝部各5〜10分間、左右咽喉部各5分間、患側の耳10分間、健側の耳5分間の照射を完治するまで続けます。治療初期は光線治療によって耳漏が急速に増加しますが、これは膿汁が鼓膜を通って排出されるためで、心配はいりません。中耳炎に限らず化膿性疾患では、排膿がすみやかに生じないと、症状の軽減・治癒は期待できません。

[慢性中耳炎]

穿孔性中耳炎は両足裏部、両膝部各5分間、患側の耳10分間、健側の耳5分間の照射をします。鼓膜に開いた穴は、小さい場合は、治療によって閉鎖することもあります。真珠腫性中耳炎は、両足裏部、両膝部各5〜10分間、左右咽喉部各5分間、患側の耳10分間、患側の乳様突起部10分間、健側の耳5分間の照射をします。

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