六腑の変調

三焦

具体的な腑ではなく、臓腑のすきまの気や水分の通路をさし、腹部を上下につらぬいています。上から、上焦、中焦、下焦といいます。

胆、胃、小腸の変調

胆が変調すると、胆汁の異常な排泄がおこります。胆汁が胆から外にあふれると黄疸がでます。胆汁が上方から上がってくると、口の中が苦く感じられます。胆は決断と勇気に関係しているとされます。胆が弱ると、決断力がなくなり、なかなか物事を決められない、あるいは、いつも、びくびくおどおどするようになります。

胃は、飲食物を最初に受け入れ、ざっと消化し、小腸へ送ります。胃が変調すると、食欲不振や消化不良がおきます。小腸に送る機能が不調になると、胃の気が口に上がってくるので、腹がふくれた感じ、むかつき、吐き気、げっぷ、すっぱい感じのげっぷ、胸焼け、口臭がおこります。

胃が熱をもつと、消化が速くなり、あっというまに胃の中が空になるとされます。食欲も旺盛になり、食べても食べてもすぐに空腹になり、過食状態になります。胃の熱は津液を消耗すると考えられ、便に水分がなくなり、便秘となります。

小腸は、胃から送られたものを栄養分と不要な物に分けます。小腸が変調すると、この機能がうまくいかなくなります。栄養分と不要物が混ざると、腹が鳴ったり、腹痛、下痢などがおきます。きちんと消化できないと、未消化物を下痢するようになります。小腸が熱をもつと、尿が赤くなったり、濁ったり、排尿時にひりひりした熱さを感じることもあります。

大腸、膀胱、三焦の変調

大腸は、小腸から送られてきたものから、水分をさらに吸収しながら、大便にして肛門に送ります。大腸が変調すると、この機能が失調します。大腸が熱をもったり、津液が不足していたり、大腸そのものがうまく動いて便を肛門に送れないと、便秘になります。大腸が冷えると、ひどい下痢をおこします。しぶり腹、血便、大便失禁、脱肛などの症状がでることもあります。

膀胱には、腎から不必要な水分が送られます。これを尿として排泄しなければならないが、そのタイミングは腎が決定します。膀胱が変調すると、腎との連携が失われてしまい、貯尿と排尿がコントロールできなくなると考えられます。そのためなかなか尿が出ない、排尿回数や尿量が増加する、尿を漏らす、尿が濁るなどの症状があらわれます。

三焦は水分の通り道です。変調すると、水の代謝がうまくいかなくなるとされます。上焦、中焦、下焦のどこかが変調すると、その場所に水分が停滞し、むくみが生じます。また、水分が下までおりてこないので、尿の出が悪くなります。

六腑の変調でおこる症状

六腑は、口から肛門、尿道までの管系統として考えることができます。変調がおこると、消化・吸収と排泄にかかわる症状がでることが多いです。

■胆の変調・・・胆汁が口に上がってくるので苦い味がします。決断力や勇気にかかわるとされ、決断力がなくなることがあります。

■胃の変調・・・食欲不振や消化不良がおこります。気が口に上逆して、げっぷや胸焼けがおこります。

■小腸の変調・・・血尿が出たり、排尿時に痛みがあることもあり、消化できないために下痢をします。腹痛や吐き気もおこります。

■大腸の変調・・・便秘や下痢、しぶり腹、血便などがおきます。

■膀胱の変調・・・排尿障害、尿の量や回数が増えたり、失禁したり、尿が出ないこともあります。

■三焦の変調・・・津液が停滞すると、尿が出にくくなり、むくみがでます。

豆知識*奇恒の腑のうち、女子胞は胞宮(子宮)といい、奇経である衝脈と任脈と強くかかわっています。衝脈は十二経脈を流れる経血が集合するため「血海」といいます。任脈は陰経と統括します。衝脈がよくはたらき血海が充満し、任脈のはたらきで陰血がスムーズに胞宮にそそがれると、月経がおこります。妊娠すると胎児は衝脈と任脈によって栄養が補給されます。

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