切診①脈をみる脈診

脈象

指に感じられる脈のようすです。脈のリズム、脈が浅いか深いか、強いか弱いか、脈の波形などから総合的に判断します。

脈診は脈拍を数えるだけではない

患者のからだに触れて行う診察を切診といいます。切診には脈にみる脈診と、からだを触る按診があります。

東洋医学の脈診は、両手首の脈をみます。脈をみるのは、手首の寸口という部位です。手のひらに近いほうから、寸・関・尺の3つの部分に分けます。医師は寸・関・尺に指1本ずつをあてて、脈をみます。患者は、座る、あるいは、あおむけに寝た状態で腕をのばします。腕と心臓は、ほぼ同じ高さにします。手のひらは上に向けるのが基本です。医師は、まず中指を関の位置にあてます。次に人さし指を寸、薬指を尺の位置にあてます。3本の指は指先をそろえて弓形にして、指の腹で脈をみます。脈をとるには、1分間以上かけます。脈診では、単に、脈拍数を数えるだけではなく、脈象をみます。脈象は、指で感じ取ることができる脈のかたちで、脈があらわれる深さ、リズム、強さなどをまとめた言い方です。脈象からは、病気の原因が存在する場所、体内の正気と邪気や陰と陽のバランス、からだにとりついた邪気の種類などがわかるとされます。また、寸はからだの上のほう、尺はからだの下のほうの状態を示し、左右の寸・関・尺は、五臓と対応しているとされます。左手の寸は心、関は肝、尺は腎、右手の寸は肺、関は脾、尺は腎です。臓に異常があると、対応する部分の脈が乱れるので、体内の状態がわかると考えます。たとえば、右手の寸に強い脈を感じるときには、かぜなどでのどに痛みや頭痛があることが多いです。ストレスが強くて肝が病むと、左手の関に強い脈があらわれやすくなります。

気や血の異常が脈象となってあらわれる

健康なときの脈を平脈といいます。脈拍数は1分間に60〜80で、リズムは一定です。脈は深くも浅くもなく、大きくも小さくもないです。寸・関・尺、どこでも脈に触れることができます。

体調が悪かったり、病気のときにみられる脈象を病脈といいます。病脈は28種類あり、それぞれに名前がついています。脈を感じ取れる深さ、脈拍数の違い、脈打つ力の強弱、脈のイメージを描いたときのかたちの違いの4つのポイントで分けられます。28の病脈の基本である、浮脈、沈脈、遅脈、数脈、虚脈、実脈、滑脈、嗇脈を八祖脈といいます。たとえば、皮膚に指を置いただけで、すぐに脈がとれれば浮脈、なかなか脈がとれず、指先に力を入れて深く押しつけたときにようやく感じられれば沈脈といいます。

脈診の方法・・・人差し指、中指、薬指を、寸・関・尺にあてて、両手首の脈をみます。

寸・関・尺と臓腑の関係・・・左右の寸・関・尺は、それぞれが特定の臓腑と強くかかわっています。

八祖脈・・・28病脈の基本は八祖脈です。邪気がからだの表面にあれば浮脈、臓器に入り込めば沈脈になります。気や血の動きが滞ったり、陽気が弱ると遅脈、熱がこもって、気や血の動きが高まると数脈になります。陽気や津液が足りないと虚脈、邪気と正気が互角に闘っていると実脈になります。

■浮脈

皮膚から浅いところにあり、指を置くだけで感じられます。

■沈脈

皮膚から深いところにあり、指先を押しつけないと感じ取れません。

■遅脈

1分間に60回以下と遅い。

■数脈

1分間に90回以上と速い。

■虚脈

浅いところで感じられ、少しでも力を入れると消えてしまいます。

■実脈

その深さでも感じとれ、力を入れるとはねかえるような脈です。

■滑脈

なめらかに流れる脈のこと。

■嗇脈

動きに抵抗を感じる脈のこと。

豆知識*日本でも儒教の教えはあったが、患者のからだに触れれば、より確実に診断できる、という現実的な考えがあったため、腹診がよく行われ、重要視されるようになりました。

東洋医学記事の目次・記事一覧はこちら

お問い合わせ・ご相談・ご予約は

TEL : 0120-396-491

営業時間(定休日 : 日)
午前診療 08:00~12:00
午後診療 14:00~19:00


長崎で人気評判のワンランク上の鍼灸院
さくら鍼灸整骨院
長崎県長崎市桜馬場1-8-3

関連記事

Twitter でフォロー

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

ニュースレターを購読します

ページ上部へ戻る