切診②腹部に触れる腹診

按診

腹部や手足などを、触る、なでる、押すなどして、熱さ冷たさ、かたさ、やわらかさ、痛みや腫れの有無から、からだの状態を調べます。

日本では腹診が重要とされる

患者の腹部や手足、あるいは痛む場所などを手で触ったり、なでたり、押したりして、からだの状態を調べる方法を按診といいます。日本では、按診のなかでも、腹部の状態をみる腹診が重視され、発達しています。腹診は、慢性の病気の診断や、全身状態を判断するのに向いています。医師は、患者をあおむけに寝かせ、足(膝)をのばした状態で、腹部に触れて診察します。まず、腹部の形状や皮膚、太り具合などを目で観察します。腹のなかの音を聞くこともあります。次に、軽く押しながら、腹部全体の筋肉の厚さや薄さ、弾力の強弱、筋肉の緊張状態やつかえた感じ、押してみて痛みを感じるか、腹を軽くたたいたときにどんな音がするかなど、細かく診断していきます。診断するには、腹部をいくつかの部位に分けます。心下、胸脇、小腹、少腹、脇下、臍上、臍下があります。

腹診でみられるさまざまな症状

腹部がふくらんでいることを腹満といいます。からくて、押すと痛みがある場合は実証で、血や津液が停滞していると考えられます。やわらかくて張りがなく、ふくらんでいて、押しても痛みはなく、ふくらんでいて、押しても痛みはなく、むしろ心地よく感じるときは虚証です。両側の肋骨の下からみぞおちにかけて、張った感じやつかえた感じがあり、押すと抵抗や痛みがあるものを、胸脇苦満といいます。ストレスを感じている人、肝臓や胆道に異常がある人にみられます。みぞおちのあたりを軽くたたくと、胃の中でポチャポチャと水の音がするのを胃内停水といいます。脾の異常で水分代謝が悪くなり、胃の中に水がたまっていることが多く、胃下垂の人などにみられます。みぞおち部分につかえた感じがあり、押すと痛みや抵抗があるものを心下痞硬といい、消化器の病気でよくなります。小腹硬満は、下腹部、とくにへその下部がかたくふくれて、押すと痛みや抵抗があります。血が停滞している瘀血の症状で、女性の月経異常や肝臓の病気にみられます。左下腹部を押すと強い痛みを感じる少腹急結も、婦人科系の瘀血の症状です。小腹不仁は下腹部の筋肉が弱い人、高齢者によくみられ、腎虚の症状です。腹部大動脈の拍動を触れる場合もあります。触れる場所によって、みぞおちのあたりを心下悸、へその上部を臍上悸、下部を臍下悸といいます。心の血をめぐらせる機能に異常がでていると考えられます。

腹診・・・足を伸ばした状態で腹部に触れたり、軽く押したり、軽く叩いたりして、筋肉の張り具合や、痛みがあるか、音がするか、などを調べます。

■胸脇苦満

肋骨の下からみぞおちに張り感があり、押すと痛い。肝臓や胆道の病気、ストレスを感じている人に多い。

■胃内停水

みぞおち付近をたたくと、胃の中でポチャポチャと水音がする。水分代謝が悪く、胃に水がたまっている。

■心下痞硬

みぞおちのあたりがつかえた感じで、押すと痛みや不快感がある。消化器系の病気に多い。

■少腹急結

左の下腹部を押すと強い痛み。瘀血(血の停滞)がある婦人科系の病気でみられる。

■小腹不仁

下腹部の筋肉が弱く、押すとやわらかくへこむ。腎の精が不足した腎虚でみられる。

■拍動を触れる

心下部・・・みぞおちのあたりで動悸を感じる。

臍上部・・・へその上で拍動を感じる。

臍下部・・・へのそ下で拍動を感じる。

豆知識*胃に飲食物が残っていると、腹診で正しい判断ができないために、飲食は受診の1時間ほど前にすませておくようにします。また、診察前にトイレをすませておきます。西洋医学の腹診は両膝を曲げて行うことが多いです。膝を曲げると腹部がゆるむので、腫れ物などに触れやすくなります。東洋医学では腹部を緊張させた状態で異常な張りなどを調べます。

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