問診①熱と汗

問診

東洋医学の問診は、現在の症状のみならず、既往歴やふだんの生活の状態まで質問をします。些細な症状でも大事な情報となり得ます。

患者とじっくり話をする問診

問診とは、医師が患者に質問をして、病気の症状や原因、本人の体質などの情報を集めつことをいいます。患者のようすを観察しながら、寒けがする、熱っぽい、頭や腹が痛い、食欲がないなどの症状をたずねていきます。おもな症状がわかってきたら、さらに掘りさげていきます。たとえば、単に「頭が痛い」ではなく、どの部分がどのように痛むのかを具体的に聞きます。症状を自覚した時期、経過、これまでの治療、思い当たる原因なども必要な情報です。暑がりか寒がりか、汗をかきやすいか、冷えやのぼせがあるか、どんなときに症状が悪化するか(季節や天気、ストレス、女性では月経との関係)、食欲の有無、便通の状態、よく眠れるか、胃腸は丈夫と思うか、ストレスを感じているかなど、現在の病気とは関係がないと思われることもたずねます。これまでにかかったことのある病気やアレルギー、生活習慣、食べ物の好み、タバコや酒の摂取量など、ふだんの生活のようすや体調も問診の対象となります。病因によっては、質問項目をまとめた問診票が用意されている場合もあります。

熱と汗の症状ー寒熱と汗

かぜをひいたかなと自覚する症状で多いのが、ぞくぞくと寒気を感じる悪寒でしょう。悪寒を感じてすぐ熱を計っても、平熱であることも多いです。しかく東洋医学では、熱が上がっていなくても、全身が熱っぽい、頭などからだの一部が熱いと感じるだけでも、発熱という症状になります。悪寒と発熱を東洋医学では寒熱といいます。寒熱の問診では、悪寒と発熱が同時におこるか、それぞれが単独でおこっているかをはっきりさせる必要があります。かぜをひいて1〜2日たつと熱がでて、悪寒と発熱が同時におこります。体力がない人や高齢者では悪寒だけを感じ、熱があまりでないことが多いです。寒熱と密接に関係するのが汗です。かぜをひいて、悪寒と熱があるのに汗をかかないときは、寒邪におかされていると考えます。体力がある人がかぜをひいたときも汗をかきにくいです。反対に、悪寒も熱もあり、汗をかくのは、風邪がからだに侵入した、一般的なかぜととらえます。体力がない人のかぜに多いです。悪寒や熱をともなわない汗は、体調不良や内臓に疾患がある場合が多いです。過労や慢性病で全身の機能が低下していたり、肺が弱っていると汗をかきやすくなります。

熱と汗の症状

・・・東洋医学では、悪寒や熱、汗を、状態や組み合わせでパターンにわけます。パターンから、病気の原因である外邪の種類や、正気と邪気の状態がわかるので、からだの状態を知ることができます。

■悪寒と発熱

悪寒が強く発熱が軽い・・・風邪と寒邪による一般的なかぜが多いです。

悪寒が軽く発熱が強い・・・風邪に熱邪(火邪の弱いもの)が加わって、発熱したと考えられます。

悪寒も発熱も強い・・・強い邪気に、正気が激しく抵抗している実証と考えられます。

悪寒も発熱も軽い・・・正気も邪気も弱いと考えられます。

悪寒が強く発熱が軽い・・・邪気が強く正気は衰えていて、あまり抵抗できません。

■悪寒がない熱

壮熱・・・高熱が続き、風邪や熱邪がからだの深い部分に侵入したとされます。

陰虚内熱・・・午後か夜に発熱し、寝汗、ほおが赤い、のどが渇くなどの症状がでます。

湿温潮熱・・・午後になると熱が上がります。皮膚に触れて、しばらくすると熱を感じ、手足が重く、舌に苔が多いです。

陽明潮熱・・・午後4時頃に熱が上がります。胃と腸に熱がこもっているとされます。腹痛や手足の汗、舌にとげがみられます。

■汗

自汗・・・何もしなくても汗が出ます。気が不足し、息切れもともなうことが多いです。

盗汗・・・寝汗のことで、陰虚にみられやすく、不眠、ほおが赤い、のどが渇くなどの症状がでます。

頭汗・・・頭にだけ汗をかき、からだの上のほうに熱や湿がこもっていることが多いです。

豆知識*現代医学では発熱パターンを分ける方法があります。弛張熱は敗血症などにみられ、1日の熱の上下が1度以上で平熱になりません。稽留熱は腸チフスなどで38度ほどにとどまります。間欠熱はマラリアなどにみられ、1日に平熱近くに下がったり発熱したりします。波状線はブルセラ症やホジキン病などで、平熱と発熱が周期的に繰り返されます。

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