安静は薬でしょうか

安静は薬でしょうか

病気やけがで治療を受けると、「安静」をとるようにいわれることがあります。確かに安静は、病気の初期や症状によってはたいへん重要なことで、これを守らないと病状が悪化したり、治癒が遅れたりすることも少なくありません。しかし、必要以上に安静をとることも、実は、治癒に悪影響を与えてしまうことがあります。近年、安静・不動(動かないこと)に対する生理学的、病理学的研究が進むにつれ、その害が予想以上に大きく、重篤な状態を引き起こすことが指摘されています。

不動によって起こる生理学的変化

安静の期間については、医学的に十分に検討されているとはいえません。しかし、医師は、ついつい長めの安静を指示してしまいがちです。というのは、早い時期から運動をするように指示して悪い結果になった場合、因果関係がはっきりしているので医師の責任になる可能性が高いのですが、逆に安静にしていて回復が遅れたり、合併症が出現したりした場合は、「病気だったのだからやむをえない」「けがをしたのだからしょうがない」ということで、医師の責任が問われることはあまりないからです。医師も、自分にとってリスクの少ない方法を選択しがちなのです。しかし、安静・不動の悪影響の大きさが明らかになってきたからには、今後は医師もこれまでのような無責任な態度ではいられなくなるでしょう。ところで、安静・不動は、からだにどのような影響をもたらすのでしょう。実は、からだを動かさないことによって、次のような生理学的変化が起こることが報告されています。

[基礎代謝の低下]

・カルシウムの尿への排泄増加

・下肢の循環不全・浮腫(むくみ)の出現

・血液量の低下

・安静時脈拍数の低下

この報告は、健康なボランティアの、骨盤から下肢を4〜7週間ギブスで固定して調査した結果です。また、骨粗鬆症などで骨折した老人が、寝たきりになると痴呆化しやすい、という報告もあります。

膝痛と安静

患者によって病状は違いますが、どんな病気でも基本的には、できるだけからだを動かすことが大切です。このことは、肥満した中年の女性によくみられる膝痛(変形性膝関節症)の場合にもあてはまります。膝の障害の程度(重症度)や高血圧、呼吸器疾患などの合併症により、個々にはからだ(足など)の運動制限が必要になりますが、外科的治療を必要としない、日常よくみられる膝痛は、ある程度痛みが治ったところで、よく足を使う(歩行する)ようにしたほうがよいのです。整形外科では、足を強くするために、大腿四頭筋強化訓練を指導しますが、要は足をよく使うようにすることが大切なわけです。動くと始めのうちは痛みが出ますが、様子をみながら動き続けることによって、足の筋肉に力がつき、少しずつ痛みの程度が軽くなってきます。そして、足を使うことで再発を予防することもできます。肥満があるときは、減量してからだを動きやすくすることも必要です。さらに歩行を円滑にするには、可視総合光線療法を行うと再発予防にも効果的です。

膝痛の光線治療

♢治療用カーボン:3001ー4008番を用います。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両膝部②、腰部⑥各5〜10分間集光器を使用せず照射、さらに痛む膝は1号集光器を使用して10〜15分間照射します。

膝痛は、膝だけでなく、膝を中心にいろいろな部位が痛くなります。そのような症状がある場合は、基本的な治療に次の治療を追加します。

・膝裏部の痛みが強いときは、1号集光器を使用して膝裏部を照射する。

・大腿部が引きつる場合は、後大腿部を5〜15分間集光器を使用せずに照射する。

・大腿部の外側に痛みがあるときは、1号集光器を使用して大腿部を横から10〜15分間照射する。

・坐骨神経痛のように臀部に痛みがあるときは、右臀部または左臀部を1号集光器を使用して10〜15分間照射する。

・腓腹筋部(ふくらはぎ部)が痙攣して痛むときは、腓腹筋部を集光器を使用しないで10〜15分間照射する。特に痛む場合は、さらに1号集光器を使用して5〜10分間照射する。

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