実証6種類

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陽気

・・・体内にある陽の性質をもつもので、温める特性が強い気をさします。正気は陰液と陽気に大きくわけられ、陰液が物質面、陽気が機能面となります。

実証とはどのような状態か

実証は、からだにとって必要がない何かが存在している状態をいいます。からだにとって必要なものでも、多すぎれば邪魔になるので、実です。また、からだに入ってきた邪気も、余計なものだから、実です。

気・血・津液・陰液・陽気の5つそれぞれが多すぎて、実になっているときを、気実・血実・津液実・陰実・陽実といいます。これに食べすぎて消化不良を起こしている食滞を加えて実証は6つとします。治療は多すぎるものを取り去ることになります。気や血、津液の流れが悪くなり停滞すると(有余)、痛みやむくみを生じるので、刺激を与えて流れをよくし、停滞を解消します。陽が強く、熱っぽい症状があらわれれば汗をかかせて熱を下げ、陰が強ければからだを温めるように治療します。

6つの実証からおきる変調

気・血・津液の変調については、第1章で解説しました。気や血が多すぎても変調があらわれます。ここでは、それぞれが実になったときに、どのような変調がみられるかを解説します。

気の実証では、気が停滞する気滞と気が上方に突き上がる気逆がみられます。気滞は気が滞った部分に、張ったような痛み(脹痛)がでることが多いです。気逆ではぜんそくやせき、めまい、げっぷなどがおこるとされます。

血の実証は、血の流れが悪くなり停滞した瘀血によっておこるとされます。瘀血ができた部分は刺すような痛み(刺痛)があり、顔色が黒くなり、皮膚はかさついてくることが多いです。

津液の実証は、水分の代謝がうまくいかず、津液が停滞しておきます。むくみができたり、頭やからだが重い、だるい、痰がからむ、便が粘ついて出にくくい、下痢をするなど、さまざまな症状があらわれるとされます。

陰が実証のときは、寒気を感じやすくなるとされます。手足が冷え、顔色も舌も白っぽく、痰や鼻水、尿の色は薄くなり、液体状の便になります。脈は遅くなることが多いです。

陽が実証のときは、熱を感じる症状があらわれます。話し方が荒々しくなり、大声をあげたり、呼吸が荒くなることもあり、口やのどが乾きます。舌をみると舌質は赤く、舌苔は黄色となります。脈象は、大きく波打つような力のある脈になります。食滞はいわゆる消化不良なので、腹痛や胃痛をおこします。腐ったようなにおいをともなうげっぷ、下痢がおきます。

実証・・・気・血・津液・陰液・陽気の5つが多すぎる状態と、未消化物が停滞している食滞を実証といいます。それぞれ特有の症状がでます。

■気実

気が滞った部分に張ったような痛み(脹痛)がおこる。めまい、せき、ぜんそく、げっぷ、吐き気などがおこる。イライラ感や頭痛がある。

■血実

血が停滞して瘀血ができた部分に刺すような痛み(刺痛)がおこる。顔色がどす黒く、舌は紫色になる。

■津液実

むくみができる。からだが重い。痰がからんで、ひどくせきがでる。下痢になりやすい。便が粘ついて排便しにくくなる。

■陰実

陰が強すぎるので、いつも寒さを感じ、手足が冷える。顔色も舌も白っぽくなる。鼻水や痰の色は薄い。液体状の便で下痢をする。

■陽実

陽が強すぎるので、顔、目、舌は赤く、舌苔は黄色い。口やのどがいつも乾く。話し方や行動、呼吸が荒々しく、大声をあげる。

■食滞

胃や腸が痛い。下痢をおこす。腐ったにおいがするげっぷがでたり、胸焼け、吐き気がある。

豆知識*一般に、がっちりして体力がある人を実証体質、やせて色白で弱々しくみえる人を虚証体質などというが、必ずしも正確ではありません。本来の虚証と実証は体質を表現する言葉ではありません。正気とは疾病に体する抵抗力をさします。気・血・津液・精・陰液・陽気・臓腑・経絡の総合的な機能ともいえます。これらがバランスよくはたらいていれば、正気が充実していることになります。

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