手・肘の病気

手・肘の病気

健康目的や病気予防のために、いろいろなスポーツをする人が増えています。からだのためには大変よいことですし、仕事の能率向上や気分転換にもなります。しかし、運動のしすぎにより、からだの痛み、特に手や肘、肩などに痛みを生じることが少なくありません。テニスによって生じるテニス肘、野球やゴルフによって生じる野球肘、ゴルフ肘はよく知られています。このような痛みは、スポーツに限らず、日常の仕事によっても生じます。家庭の主婦にテニス肘のような痛みが多く仕事でワープロやコンピュータのキーボードを長時間操作したり、バイオリン、ピアノなどの練習をしすぎたりすることによって腱鞘炎、肘の痛みが生じることがあります。

手・肘の炎症

●腱鞘炎とばね指

腱鞘炎とは、腱を取り囲み、腱をすべりやすくしているトンネル(腱鞘といいます)が炎症を起こし、そのため腱がすべりにくくなり、痛みがあるものをいいます。この炎症は、手指の使いすぎなどが原因で起きますが、特によくみられるのは、手指の甲の親指のつけ根に起こる腱鞘炎で、女性に多く、たとえばタイピスト、キーパンチャー、コンピュータのデータ入力など、よく手を使う仕事の人に最もよく起こり、時に出産前後の若い女性にもみられます。男性に少なく、女性に多い理由は、女性の手指において腱が大きく曲がっているためといわれています。また、手の平の部分に起きたときは、指を曲げると伸びなくなり、無理に伸ばすと、ばねがかかったように急にギクンと伸びます。これをばね指と呼んでいます。これは腱鞘が慢性炎症により太くなったために起こる現象です。

●テニス肘・野球肘・ゴルフ肘

肘が痛くなる原因として、テニスプレーヤーに多いテニス肘があります。これは、肘の外側が痛くなるのですが、内側が痛くなるものに、野球肘、ゴルフ肘があります。このような肘の痛みは、スポーツによるものだけでなく、主婦、工場労働者など手・肘を過度に繰り返し使う人に多いといわれています。

●ガングリオン

手指の背側(甲側)や手掌(手の平側)に小さいこぶのようなものができることがあります。これをガングリオンと呼んでいます。これは、良性の腫瘍で、ゼリー状の内容物があり、普通は痛みはありませんが、圧迫すると痛みを感じることもあります。

腱鞘炎と肘痛の治療

痛みがあるときは、患部を安静にします。冷えないようにサポーターをつけるのもよいでしょう。誘因となっている過激なスポーツをやめ、職業上の負担が誘因の場合は、それを軽減または取り除くことも大切です。なお、日頃から指を伸ばしたり縮めたりする筋力を強化し、水泳や体操などで、腕の筋肉をきたえておくことが、肘の痛みの予防につながります。また、スポーツの前には、必ず準備運動(ウォーミングアップ)を十分に行うことが大切です。

手・肘疾患の光線治療

♢治療用カーボン:3001ー5000番、または3001ー4008番を用います。腫れや痛みがかなり強いときは、治療初期の4〜5日間程度は3001ー3001番、3001ー6005番がよい場合もあります。

♢光線照射部位;

[腱鞘炎・ばね指]

両足裏部⑦、両膝部②(以上集光器使用せず)、後頭部③(1号または2号集光器使用)各5分間、患部(2号または3号集光器使用)各5〜10分間照射します。痛みが強いときは、患部の照射を20〜30分間と長めにします。ただし、あまり熱く照射しないように治療します。症状によっては肩、腕なども1号集光器を使用して照射するとよいでしょう。なお、腱鞘の肥厚が強い場合は、手術による治療も考慮したほうがよい場合があります。

[肘痛]

⑦②③各5分間、右後肘部あるいは左後肘部(1号集光器を使用)を各5〜10分間照射します。前腕や上腕などにも痛みがあれば、1号集光器を使用して各5〜10分間照射します。

[ガングリオン]

痛みがなく日常生活に支障がなければ放置しておいても問題はありませんが、痛むときは⑦②③各5分間と患部(3号集光器使用)を10〜20分間照射します。難治性および繰り返す場合には手術を考慮します。

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