手技療法②按摩と指圧

按摩と指圧

日本で独自に発達した手技療法です。按摩はマッサージとは違い、からだの中心から先端に向かって、衣服の上から刺激します。

中国から伝わった按摩療法

按摩の按は「おさえる」、摩は「なでる」の意味をもちます。日本では非常に古くから行われていた手技です。中国では鍼灸とともに生まれた技術であり、日本へは朝鮮半島を経て5世紀に伝えられたとされます。その後、日本独自の方法が確立されてきたため、現在の中国で行われている手技療法と日本の按摩とは、異なる点が多いです。

按摩は、マッサージと異なり、衣服の上から行われます。足や手などむきだしになっている部分には、うすい布(てぬぐいなど)がかけられます。

按摩では、からだの中心から手足の先端へと体表面を刺激していきます。経絡やツボ(経穴)を刺激することで、経絡の中の気・血・津液をよどみなくめぐらして、体調を整えます。

「もみ治療」ともいわれるように、按摩の手技は、もむことが多いです。もむことで、筋肉にたまっていた疲労物質を排出させ、疲れや痛みをとります。そのほか、押す、さする、ふるわせる、叩くなどの手技があります。

日本生まれの指圧療法

指圧は、日本で生まれた手技です。指圧療法は、明治末から大正時代に成立したとされています。日本で古くから行われていた按摩療法に、柔術の整復術(整骨)やアメリカから伝えられたカイロプラクティックやオステオパシー(手技によって骨や筋肉、内臓などのゆがみを矯正する)などの理論や手技を取り入れたものです。手のひらや親指で指圧点(ツボ)を押すことで、痛みやしびれ、冷えの症状、めまい、全身の倦怠感、便秘などを改善します。もんだり、なでたりする手技は、基本的にはないです。

指圧の特徴は、診断即治療といわれます。手のひらや親指で、体表面や筋肉の異常を感知し、そのまま指圧することで症状を改善していくことができます。

基本となるのは、手のひらや親指で指圧点を押す、押圧操作です。ただ指先の力で押すのではなく、施術者のからだの重みがかかるように、つねにからだの中心に向かって押します。手首や親指で背骨のゆがみやひずみを正し、神経痛などの痛みを緩和する脊柱矯正もあります。また、押すのではなく、運動操作といわれる手技もあり、からだの関節を適度に曲げたり伸ばしたりします。この手技によって関節の動きが潤滑になり、かたくこわばるのを防ぎ、全身が軽く感じられるようになります。

按摩の手技

もむ、叩く、さするなどの手技があります。着衣の上から行われます。

■叩打法(叩く方法)

施術者が手の指、こぶし、両手を合掌させるなど、さまざまな方法で、部位をリズミカルに叩きます。神経や筋肉の血行がよくなる基本的な手技です。

手拳叩打法→軽く握りこぶしをつくり、小指側でリズミカルに叩きます。

■四指揉捏法

もみ療法のひとつで、親指以外の4本指を使い、頭部、首、肩上部などわん曲した部位をもみます。

切打法→指と指の間を少し開いて小指側で交互に軽く細かく叩きます。

指圧の手技

手のひらや親指で指圧点(ツボ)を押します。着衣の上から行われます。

■押圧操作

親指で押し、他の指は親指が安定するとように支えます。指圧の基本手技です。

重ね母指圧→右親指の上に左親指を軽く重ねて安定させます。両手で同時に押すが、力の入り方は、下の右親指が7割、上の左親指が3割ぐらいの配分です。

豆知識*手技療法は最も古い医療技術ともいえます。不調な部分を手でさする「手当て」が原型です。なでるだけでなく、押すと気持ちがよい部分を特定していったのがツボ療法といえます。大宝律令には、按摩を専門に行う、按摩生や按摩師が定められています。平安時代までは鍼灸とともに盛んに行われたが、その後、一旦衰退し、江戸時代に再び盛んになりました。

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