漢方薬の服用期間と副作用

小柴胡湯

柴胡、半夏、生姜などが含まれる漢方薬です。

疲れやすい、食欲不振、胸や脇腹が重苦しい、ぜんそくなどの改善に使われます。

1〜2週間でからだに変化があわられる

漢方薬は、長期間にわたって飲み続けないと効果がでないと思われがちです。

しかし、変化がでるまで、何か月もかかるわけではありません。

処方された最初は、1〜2週間で効き目がでてくる場合が多いです。

漢方薬は、配合されている生薬によって、効き目があらわれてくる期間が異なります。

早いものもあるし、ゆっくりしたものもあります。

たとえば、葛根湯は即効性があります。服用して十数分もすれば、からだが温まり、汗が出てきます。

しかし、冷えや手足のしびれなど、慢性的な症状に処方される漢方薬では、効き目がでるまで、数日から10日ほどかかることがあります。

2〜4週間、正しく服用しても、何の変化もない場合には、処方が合っていない可能性があります。

医師や薬剤師に相談してみましょう。

急性の病気で、一刻も早く症状を抑えたい場合に、体力のある人に限って、強い薬を使う場合もあります。

葛根湯のように汗をかかせる方法がそれです。

中国では急性の病気には強い漢方薬で対処し、数日かけてようすをみながら処方を変えていく方法がとられます。

漢方薬と副作用

「漢方薬なら副作用がないから、何を飲んでも大丈夫」と素人判断で服用するのは間違いです。

正しく服用しなければ、漢方薬といえど副作用がでます。

たとえば、勝手に服用する量を増やすと副作用がでる場合があります。

よく使われる生薬である甘草は、大量に使うと血圧上昇やむくみがおこります。血圧が高い人や高齢者はとくに注意が必要です。

麻黄は動悸や不整脈、血圧の上昇をおこすことがあり、高血圧の人や心臓に病気がある場合は、よく注意しなければなりません。発汗作用が強いので、からだが弱っているときは、使わないほうがいいです。

高血圧など気になる既往歴があったり、すでに服用している薬があるときには、必ず医師や薬剤師に確認します。小柴胡湯とインターフェロンの併用で、間質性肺炎をおこした例が知られています。漢方薬に限ったことではないが、複数の薬を同時に服用していると、互いに作用しあって副作用がでることがあります。

漢方薬は、2000年以上の歴史のなかで、安全性が検証されてきました。西洋医学の薬に比べて副作用は非常に少ないとされています。しかし、過信は禁物です。不快な症状があらわれたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。

漢方薬を服用するための注意

■保存方法

煎じる前の生薬は冷暗所で保管します。日光にあてたり湿らせたりしないようにします。

1日分の煎じ薬は、冷蔵庫に入れて保存します。時間がたつと成分が変化することもあるので、飲み残したものは翌日には捨てます。

■飲む前に温める

冷えてしまった煎じ薬は、電子レンジなどで人肌ほどに温めて飲みます。

エキス製剤はそのまま服用してもよいが、湯で溶いて飲むと吸収もよく、香りもたちます。

■時間を決めて

1日3回、食事と次の食事のあいだに飲みます。食事30分前か、食後2時間での服用でもいいです。時間を決めて忘れないようにします。飲み忘れたとき2回分を一度に飲むのは間違いです。

■西洋薬との併用

すでに薬を飲んでいたり、通院治療をしているときには、漢方薬を処方してもらう前に必ず医師、薬剤師に相談します。まれに危険な場合があるので注意が必要です。

漢方薬の副作用

薬を過剰摂取したり、併用薬を間違ったりすると、副作用があらわれることがあります。いつもと違った症状があらわれたら、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

生薬 おこりえる副作用 処方例
甘草 尿量が減少、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧上昇、頭痛などの症状がおこる偽アルドステロン症。

全身のだるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)などの肝機能障害。

せき、息切れ、呼吸困難、発熱などの症状がある間質性肺炎。

甘草湯、桔梗湯、四逆散、四君子湯、芍薬甘草湯など、非常に多い。
人参 血圧上昇、のぼせ、顔面紅潮、興奮など。 帰脾湯、十全大補湯、人参湯など。
大黄 授乳中に服用すると、成分が母乳に移行し、乳児が下痢をおこすことがある。 大柴胡湯、大黄甘草湯、桃核承気湯など。
附子 強い動機を感じる、冷や汗、吐きけなど。 葛根加朮附湯、牛車腎気丸、附子人参湯など。
麻黄 不整脈や心疾患。からだが弱い人は、発汗が過剰になったり、強い動悸を感じることがある。 葛根湯、小青竜湯、麻黄湯など。
小柴胡湯(処方例) B型、C型慢性肝炎に対するインターフェロンとの併用は間質性肺炎をおこすことがある。

豆知識*日本の漢方薬には柴胡をつかった処方が多い。日本産の柴胡の品質が非常によかったからといわれています。とくに静岡県三島のミシマサイコが優れていた乱獲で数を減らしています。煎じ薬には温めて服用する温服のものが多いが、冷まして服用する冷服のものもあります。冷服のものは室温程度に冷ましてから服用します。温服のものでも冷服可のものもあります。

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