気・血・津液の変調①気の変調

気病とは、気が変調しておこる病気のことをいいます。

気の機能そのものが弱ると気虚と気陥、気の運行が悪くなっておこる気滞と気逆があります。

気が足りない気虚と押し上げる力がなくなる気陥

気・血・津液・精は、異常をおこす(変調する)と、からだに症状が出ます。

どのような症状がでるかをみていきます。

気が変調すると、温める(温煦)・押し動かす(推動)・邪気から守る(防御)・漏れ出ないようにする(固摂)・代謝(気化)の5つの機能が正常に働かなくなります。これを気病といいます。気病には気虚。気陥、気滞、気逆などがあります。

気虚とは、気が足りなくなった状態です。例えば、栄養を十分にとらないと、気がつくる材料が不足してしまいます。脾と胃の働きが弱くても、気が作れません。下痢が続いたり、慢性化した病気、出産、老化、過労でも気を大量に消費します。その結果、全身の気が足りなくなります。気虚になって推動がうまくいかなくなると、全身に気がまわらないために、倦怠感や無力感が強くなるとされます。また、血を押し動かす力が弱くなるために、力がない脈となります。

息切れを感じたり、懶言がでる場合もあります。懶言とは、声に力が入らずに、ぼそぼそと話すこと、あるいは、話すことそのものが億劫になることをいいます。

気が不足することで、固摂の働きが弱くなると、何もしていないのに、汗が流れ出る自汗という症状があわられることがあります。眠っているときによだれが出てしまうのも、固摂作用がはたらいていていないからといわれる。

また、気が足りないと、からだの中の内臓や津液などさまざまなものを上に押し上げる力がなくなるので、落ちてくるとされています。これを気陥といいます。臓器が落ちてくると、お腹が張った感じ、頻繁な尿意、下痢、脱肛、子宮脱などがあらわれるとされています。

気が滞る気滞と気が上昇する気逆

気が流れず、停滞した状態を気滞といいます。脹痛があらわれることが多いです。脹痛は「張って痛い」症状のことです。食べ過ぎて、胃が張って痛いのは脹痛です。痛みが強くなったり弱くなったりし、痛む場所が移動するのが特徴です。気滞はげっぷやおならによって症状がやわらぎます。

気はからだを循環しています。ところが下におりないで、上に突きあがったままになった状態を気逆といいます。肺・肝・胃では、気逆がおきやすいです。

肺の気が突きあがると、咳やぜんそくがでるとされています。

肝の気の気逆はイライラ感、頭痛、めまいなどがあらわれ、昏倒することもあります。胃の気の気逆は嘔吐、悪心、げっぷなどをおこすとされています。

気の変調でおこる症状

■気虚
気が足りなくなった状態です。推動作用や固摂作用も働かないと、気ばかりではなく、血や津液が不足したり、漏れてしまうことになります。
倦怠感・・・全身に力が入らなくなることが多いです。
懶言・・・ぼそぼそと喋ることで、声に力が入らなくなります。
脈が弱い・・・脈に触れるか触れないかの、非常に弱々しい脈になります。
自汗・・・なにもしてないのに汗が出るようになります。

■気陥
気が足りず、臓器などを上に持ち上げておく力がはたらかない状態です。
胃下垂・・・胃などの臓腑が落ちてしまうと、膨満感などがおこるとされています。
下痢・・・下痢をおこしやすかったり、尿の回数が増える(頻尿)こともあります。
脱肛・・・直腸下端が外に出てしまう(落ちてしまう)ことです。

□気滞
気の動きが悪く、滞っている状態です。
憂うつ感・・・気分がすぐれない状態のことです。憂うつは、さらに気を滞らせるとされます。
脹痛・・・気が腹部で停滞し、腹が張って痛くなります。痛みがあちこち移ることもあります。
げっぷ・・・気が上に動くとげっぷになります。下に動くとおならになると考えられます。

□気逆
下におりるはずの気が上に突きあがった状態のことです。
せき・・・くしゃみやぜんそくなどの呼吸器の異常がおこることが多いです。
イライラ感・・・頭がカーッとした状態のことです。頭痛やめまいがおこることもあります。

豆知識*気はとても運動性が高く、絶えず全身を動いています。気の種類によって昇・降・出・入の動きが失われると、生命活動が停止します。

豆知識*気の運行が失調すると気滞と気逆のほかに、気閉と気脱があります。気閉は気を吐き出すことができない状態です。気脱は正気が尽きてしまった状態です。いずれもたいへん危険な状態です。

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