漢方薬の処方①補気剤

理気剤

気の動きを整える漢方薬です。気が滞った気滞や、突きあがったままおりてこない気逆を改善できます。

四君子湯をベースにした補気剤の処方

漢方薬は、基本となる配合に、加えたい作用をもった生薬を組み合わせて、ひとりひとりの証に合わせた処方が決められます。

虚証の治療に使われる補益剤を例に、処方の過程をみてみましょう。

補気剤には不足しているものを補うはたらきがあり、補気剤、補血剤、補陰剤、補陽剤の4種類に分けられます。

気の不足である気虚の症状に使う漢方薬を補気剤といいます。

補気剤は脾の気虚を改善する四君子湯をベースにします。

脾の気虚だけではなく気が滞る気滞もある場合には、気の流れを正常にする理気の作用がある生薬を加えます。

代表的なものは、四君子湯に陳皮を加えた異功散です。

補気剤を処方すると、増えた気が膨満感をおこすことがあります。

そこで、補気剤とともに理気剤を処方し、気が滞らないようにします。

六君子湯は四君子湯に陳皮と半夏を加えたものです。

陳皮には理気とともに胃のはたらきをよくする作用もあります。半夏には去痰の作用があります。

六君子湯は脾と胃の気虚に加え、津液の動きが悪く湿や痰になってしまった場合に効果があります。

さらに六君子湯に、理気の作用がある木香と砂仁を加えたものが香砂六君子湯です。

六君子湯でも、気滞がおこって腹がもたれてしまうのであれば、こちらを使います。

補気剤で気滞がおこると、膨満感がでて食欲もなくなるし、薬の吸収にも影響がでます。

気が増えることで、気が突きあがる気逆や腹痛がおこることもあります。

半夏には、上がった気を下げる降逆の作用もあるため、去痰と理気、どちらの効果も期待できます。

また、六君子湯に当帰と芍薬を加えたのが帰芍六君子湯です。

脾と胃の気虚ではなく、血が不足すると血虚をともなっている場合に処方されます。

胃下垂や微熱にも効果がある補気剤、補中益気湯

四君子湯ベース以外に、よく使われる補気剤に、補中益気湯があります。

気虚による疲労感や食欲減退、胃下垂のほか、慢性的な微熱がある場合にもちいます。

気虚が続くと、臓腑などを持ちあげている気の力が弱くなる気陥がおこり、胃下垂などがおこります。

補中の中は、三焦のうちの中焦をさし、中証に位置する胃と脾のはたらきをよくして気を補います。

持ちあげる作用で胃下垂などに効果がある柴胡と升麻も含まれます。からだを温める生薬も入っています。

脾と胃を温めてはたらきをよくし、気虚を改善しながら、微熱を下げる効果があります。

豆知識*植物などの材料を生薬として生薬として使えるように加工することを炮製(ほうせい)といいます。刺激性があるものを除去したり、貯蔵や調剤に便利なように整えたり、薬物を変化させるなどの目的があります。国によって炮製の違いで、生薬が異ってくることもあります。生姜は中国では生のショウガを使います。乾燥は日本では蒸したもの、中国では乾燥したものを指します。

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