漢方薬の処方②補血剤

瘀血

血の流れが悪くなって、停滞したものです。皮膚の色が黒くなります。瘀血がある部分には刺すような痛みがあります。月経異常になりやすいです。

血を補うには気の存在が不可欠

血が不足している血虚を改善する漢方薬が補血剤です。血虚の場合には、気との関係も考えます。血を生成し、正常にからだをめぐらせるには、気の存在が欠かせません。気が充実していれば、血の存在がうまくいきます。そのため補血剤には、血を補う作用がある生薬とともに、気を補う作用がある生薬を少量加える事が多いです。

代表的な補血剤に四物湯があります。補血の効果が高い、当帰、芍薬、熟地黄に加えて、川芎は血を動かす作用が強い生薬です。血は、つくるだけではなく正常に動かさなければなりません。補気剤と理気剤の関係と同じで、補血剤が血を滞らせる場合があります。そこで川芎が加わっています。四物湯に人参と黄蓍を加えたものが聖愈湯です。人参と黄蓍にはどちらも気を増やす効果があります。たとえば、出血しやすい人は、血が不足気味になります。しかし、いくら血をつくっても、漏れれば、また足りなくなります。これは、気が不足し、血が脈管から漏れないようにする固摂作用が弱くなっているのが原因と考えられます。このような時に聖愈湯を使い、気を十分に補って固摂作用を高めて、生成した血が漏れないようにします。

血虚も瘀血も解消する漢方薬、気と血両方を補う漢方薬

四物湯に桃仁と紅花を加えると桃紅四物湯となります。紅花は血行を良くし、桃仁には血液がかたまるのを防ぐ作用があります。桃紅四物湯を処方するのは、血虚で瘀血も存在する場合です。量が少ない流れが細くなっている血流が、ところどころで停滞して瘀血になっています。この場合、血を補充しながら、血がかたまらないように調整しなければなりません。

当帰補血湯という補血剤は、当帰と黄耆の2つの生薬だけで構成されます。配合比は、当帰が1で黄耆が5。補気効果のある黄耆を多くし、先に気を十分に補って、増えた気に血を生成させるという考え方です。一般的に当帰補血湯の処方は、ほかの漢方薬に含まれて使われています。気も血も増やす漢方薬を気血双補剤といいます。四物湯と四君子湯を合わせた薬で、高い効果が見込まれる気血双補剤です。

八珍湯に黄蓍と肉桂を加えて10種類にしたものが十全大補湯。肉桂は温める作用が大きい生薬です。十全大補湯はからだの内部を温めながら、気と血を補っていく漢方薬です。

豆知識*黄蓍の蓍は、日本では耆と書くのが一般的です。しかし、くさかんむりがない耆は年をとっていることを示します。生薬として使うのであれば植物の意味の蓍が本来は正しいです。中国には、改善したいものと同じ色の薬や食べ物に効果があるという考えもありました。たとえば血の変調には赤い紅花を使いました。こうして実際にあったものが生薬として残っています。

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