灸治療②灸の効果

棒灸

・・・もぐさを紙に巻き込んでつくる長さ20㎝ほどの棒状の灸のことです。1本で1時間以上燃えるものもあり、途中で火を消せば何度も使えます。

補瀉の灸、中国の灸

灸を何荘すえるかは年齢や体質にかかわってきます。一般に、高齢者や子ども、からだが弱い人には、もぐさを小さくし、壮数も少なくします。
頭や首、上腹部は灸の壮数とすえる時間を少なくし、下腹部と腰、背中は長くすえてもいいです。
灸にも鍼と同じように、補瀉のすえ方があり、補は、時間をかけてじわじわとツボ(経絡)を温めます。やわらかくひねった小さめのもぐさを使い、燃え尽きたら、灰の上にかさねてすえます。火は小さいままで、自然に消えるようにします。瀉は、かたくひねった大きめのもぐさを一気に燃やし、火を強くするために風を送ることもあります。
中国では、薄い紙にもぐさを巻き込んで、長さ20㎝ほどの棒状にした棒灸が使われます。端に火をつけて、ツボの上に5〜30分ほどかざし、おだやかにツボや皮膚を温めます。ツボの上で棒灸を上下させたり、円を描いたりして、刺激の伝わり具合を変化させます。

注目されてきている、妊婦に効果のある灸

最近、妊娠中に灸をすえる人が増えてきています。灸は、つわりを軽減したり、逆子を改善したり、安産の効果があるといわれています。
出産を安全に軽くすませるためによく使われるのは、内側のくるぶしの上にある三陰交というツボです。消化器系や婦人科系の症状に効果があるとされています。灸をすえると、むくみやだすさがとれ、体調が整い、安産に結びつきます。胎動を感じたらすえはじめるといいです。生理痛や冷え、更年期障害にも役に立ちます。

つわりがひどいときには、左右の乳頭を結んだ真ん中にある膻中と、外側の手首にある陽池、膝の外側の下の方にある足三里に、灸をすえます。1週間ほどで改善されることが多いです。
逆子には、足三里と足の小指にある至陰を使います。2つのツボに灸をすえると、血液の流れがよくなり、羊水も増えるため、胎児が動きやすくなって、元に戻ると考えられています。灸をすえていると、逆子のままであっても難産になりにくいともいわれています。
このほか、予定日を過ぎても出産しない過期妊娠や、母乳が出にくい場合にも灸が効果があるといわれています。

妊娠中の灸は、まず専門も鍼灸師にすえてもらいます。ツボの位置と灸のすえ方を教えてもらえば、自宅ですえることができます。簡単に扱える関接灸も販売されているので、利用するといいでしょう。

灸をすえる代表的なツボ

灸をすえるのに適したツボのうち、さまざまな症状を改善できて、自分でもすえやすいツボを紹介します。

■関元

へそから指4本分下にあります。胃腸の調子が悪いとき、冷えがあるとき、生理痛など女性特有の症状にも効果があります。

■天枢

へその左右。へそから手のひらの長さの半分ずつ。消化不良、慢性的な下痢と便秘に効果があります。

■湧泉

足の裏で、土ふまずと親指のつけねの骨の内側。しわが人の字にみえる中心にあります。足や腰をはじめ全身の疲労回復、足や腹部、腰の冷え、生理痛などに効果があります。

■足三里

膝の骨から指4本分下の外側にあります。足の疲れ、胃もたれ、胃痛、腹痛、下痢、食欲不振、むくみなどさまざまな症状に効果があります。

■合谷

親指の第1関節のしわを、もう一方の手の親指と人さし指のまたにあてたときに、親指があたるところ。肩こり、頭痛、目・鼻・歯の痛み、生理痛、腹痛、便秘など多くの症状に効果がある、万能のツボです。

■失眠

足の裏で、かかとの中心にあります。眠りにつけない、眠りが浅いときに効果があります。ほかに、ストレスやむくみなどにも効果的です。

■至陰

足の小指の外側で、爪のつけねにあります。安産に効果があります。逆子を治すともいわれています。

■三陰交

内くるぶしの、指4本分上にあります。安産に効果があります。逆子を治すともいわれています。

豆知識*四国、とくに愛媛県は昔から灸が盛んです。愛媛県立中央病院東洋医学研究所などが中心となり、地域の人々が互いに灸をすえあうことで健康管理をする活動も行われています。全国の寺で土用の丑の日に夏の暑気払いのために「焙烙灸(ほうろくきゅう)」が行われます。素焼きの皿の上で大きなもぐさに火をつけ、頭の上に置き百会のツボを温める間接灸です。

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