炎症性腸疾患

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患の中で原因のはっきりしていないものに、潰瘍性大腸炎とクローン病があります。どちらも再発を繰り返すことが特徴で、これらの疾患は医療費公費負担疾病(難病:厚生省治療研究対象特定疾患)に指定されています。症状再発には、心理的、社会的因子の影響が大きいといわれています。過労を避け、可視総合光線療法により精神的な安定をはかることも必要です。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、主として大腸粘膜がびまん性(広範囲)に侵され、しばしばびらん(ただれ)や潰瘍を起こす病気です。原因不明の大腸の非特異性炎症と定義されており、厚生省治療研究対象特定疾患(難病)に指定されています。慢性の下痢、粘血便が主な症状ですが、病勢や罹患範囲によって下痢、血便の程度はさまざまです。発熱、貧血、栄養障害などの症状をともなう場合も少なくありませんが、軽症の場合や緩解期(症状が消えている期間)には、全身症状があまり現れない場合もあります。病変は直腸に始まり、再発と緩解を繰り返しながら、広範囲に連続して上部へ向って大腸に広がり、ひどいときは大腸全体に及びます。病気の経過は、再燃緩解型、慢性持続型、慢性持続型といわれるものが多く、急性電撃型はまれですが、これは発熱、大量出血、穿孔(腸に孔があく)、中毒性結腸拡張などをともない重篤となります。この病気は、「潰瘍性」という名称がつけられていますが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の潰瘍とは全く異なる疾患です。若年に発病するものが多いですが、各年齢層にみられます。潰瘍性大腸炎は、以前はわが国ではまれな疾患でしたが、食生活の欧米化によって、絶対数は少ないものの、急激な増加が注目され、患者数は2万人を超えています。この病気の原因として、古くから感染説、アレルギー説、自律神経障害説などがありますが、今のところ原因は明らかになっていません。慢性関節リウマチのような自己免疫の関与を示唆する研究報告(自己免疫疾患説)も多く、自己免疫機構に異常があって起こる可能性も考えられています。潰瘍性大腸炎の大きな特徴に、合併症があります。腸管の合併症には、ガン化と中毒性巨大結腸症があり、いずれも重篤な合併症です。腸管外の合併症は眼(虹彩毛様体炎)、皮膚(結節性紅斑)、関節(強直性脊椎炎)に炎症性の疾患が生じ、非常に治りが悪いという特徴があります。

クローン病

潰瘍性大腸炎は大腸だけの病気ですが、クローン病は病変が口腔粘膜から胃、小腸、大腸、肛門までの全部に好発します。また、発病はあらゆる年齢層にわたり、20歳代に最も多くみられ再発と緩解を繰り返します。病変は慢性の繊維化および潰瘍をともなう肉芽種性の炎症性腸疾患です。真の原因は不明で厚生省治療研究対象特定疾患(難病)に指定されています。症状は、病変の部位と広がりによって異なりますが、腸であれば、下痢、下血、腹痛、肛門部病変(難治性潰瘍、痔ろう、裂肛)がみられます。また、全身症状として発熱や体重の現象が認められることがあります。クローン病の特徴として、瘻孔(管状の孔)ができやすいことがあげられます。腸と腸の間、腸と膀胱の間、腸と皮膚の間などが瘻孔によって通じます。腸が膀胱に通じると、尿に空気や便が混じってきます。クローン病は、潰瘍性大腸炎と同様に免疫系の異常によって起こるのではないかといわれています。

潰瘍性大腸炎・クローン病の治療

一般療法として、心身の安静が大切です。そのためには睡眠を十分にとる必要があります。心身の安静と食事療法は、腸管の安静を保つためにも重要であり、高たんぱく、高カロリー、高ビタミン食が基本となります。潰瘍性大腸炎とクローン病は原因が不明なため、根治的な治療法は今のところありません。内科的な治療として栄養療法と抗生物質、副腎皮質ホルモン、サラゾピン、免疫抑制剤などの薬物療法があります。入院を必要とする急性(増悪)期は腸管の安静が必要で、そのために腸管栄養という管を通して直接腸に消化状態・半消化状態の高カロリーの点滴をする完全静脈栄養が行われます。この栄養療法は、クローン病急性期では治療の主流となっています。外科的な治療は、内科的な治療が困難な場合や穿孔、大出血、中毒性巨大結腸症、瘻孔、ガンの合併などが対象となります。これらの炎症性腸疾患は、再発・緩解を繰り返しますが、再発には種々のストレス(心理的・社会的因子)が関係しているといわれています。この疾患は慢性疾患で一生病気とつきあっていかなければなりません。ストレスの要因としては、食事の制約、再発や手術の不安、長期にわたる服薬と副作用の心配、就業、就学、結婚、妊娠など日常生活の悩みが多く考えられます。したがって、再発防止のためにこれらの悩みを解決し、患者の生活に合わせた改善策を立てることも大切です。

炎症性腸疾患の光線治療

可視総合光線療法は、光と温熱による抗炎症作用、鎮痛作用、整腸作用、止痢作用などによって炎症性腸疾患の症状を軽減させます。さらに光線照射は自律神経系の緊張を緩和させますので、精神的な安定が期待できると同時に、腸管の安静にも寄与します。炎症性腸疾患の患者は、心配事などがあると不眠症に陥りやすい特徴があり、そのために就寝時間が不規則となって睡眠不足になる場合が少なくありません。睡眠不足は過労にもつながるので、可視総合光線療法で自律神経の緊張を緩和し、規則正しい睡眠を心がけることが基本的な対策となります。また、潰瘍性大腸炎やクローン病では、副腎皮質ホルモンがよく使われるので、可視総合光線療法は、これらの薬剤の副作用の軽減にも有効です。

♢治療用カーボン:3001ー5000番、3001ー4008番、3001ー3002番、1000ー3001番などを用います。症状が安定しているときは、3002ー5000番、4005ー5000番を用いてもよいでしょう。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両足首部①、両膝部②、腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間、左右下腹部(1号集光器または2号集光器使用)各5〜10分間、背正中部(1号集光器使用)、後頭部③(1号集光器使用)各5分間を照射します。

扁桃肥大、扁桃炎などの異常があると、のどの慢性的な炎症が潰瘍性大腸炎の病勢に影響を与えますので、左右咽喉部④(2号集光器使用)各5〜10分間の照射、あるいは口中部⑧(2号集光器あるいは3号集光器使用)5〜10分間の照射を追加します。なお、腹痛が強いときは左右下腹部の部位を10〜30分間と長く照射します。クローン病で肛門部に痛みがある場合は、肛門部(2号集光器使用)に10〜15分間の照射を追加します。

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