疼痛緩和と血圧

疼痛緩和と血圧

可視総合光線療法には、顕著な疼痛緩和(痛みを和らげる)作用があり、いろいろな原因の痛みに広く応用されています。痛みと一口にいっても、それが現れ、伝達され、持続する病態は非常に複雑で、現在もそのメカニズムは、不明な点が少なくありません。ここでは、可視総合光線療法の疼痛緩和作用について解説し、治験例については疼痛緩和と血圧の関連について記載します。

痛みの悪循環

痛み、特に慢性の疼痛では、痛みが持続する病態として、「痛みの悪循環」が形成されます。

痛みは、まず、打撲、外傷、火傷、手術、骨・関節疾患、感染症などいろいろな原因によって知覚神経が刺激されることから始まります。この刺激の一部は、脊髄視床路(新脊髄視床路)と旧脊髄視床路は鈍い痛みを伝えます。

脊髄に入った刺激の一部は、交感神経と運動神経をそれぞれ刺激して、前者は血管を収縮させ、後者は緊張を増大させる結果、患部は「乏血」という酸素や栄養が不足した状態になります。乏血による酸素不足や代謝産物の蓄積は、ヒスタミン、ブラジキニン、セロトニン、プロスタグランジンなど発痛(痛みを起す)物質の生成を促進し、これが知覚神経をいっそう刺激する結果となって「痛みの悪循環」が形成されることになります。さらに、痛みは不安や恐怖などストレスとなり、自律神経系をいっそう緊張させて、この悪循環の形成を促進します。

可視総合光線療法における疼痛緩和の機序

可視総合光線療法は、悪循環に陥っている病態を末梢血液循環障害の改善によって、生体の自己治癒力を引き出します。病的な状態からバランスのとれた健常な状態に戻すことによって疼痛緩和をもたらします。これにより、可視総合光線療法は痛みの悪循環の鎖を断ち切り、鎮痛効果を発揮すると考えられます。

●知覚神経に与える作用

温熱作用により知覚神経刺激が軽減されます。温熱による疼痛の緩解は、門調節機構(ゲートコントロール説)が関与しているといわれます。この機構は2種類の神経から入ってくる刺激(インパルス)、つまり温度を伝える刺激と痛みを伝える刺激が、脊髄の部位で相互に伝達経路の門を閉じる形で調整(干渉)されているという考えです。ただし、これは一つの考え方で、明らかでない部分もあります。

●血行改善作用、組織の代謝亢進作用、抗炎症作用

温熱と光化学作用により患部の温度が上昇して、その部位の組織代謝は高まります。また、細小動脈は拡張して、毛細血管の血流量が増加し、酸素、栄養、白血球が供給され、抗炎症作用が発揮されます。さらに血流の増加は発痛物質を洗い流し、組織障害を少なくします。

●金緊張の弛緩作用

温熱作用により、脊髄前角にあるγ細胞から遠心性に筋紡錘に至るγ線維の活動性が低下し、筋紡錘の興奮性が抑制されて、筋肉の弛緩につながります。

●自律神経緊張の緩和作用

血行改善により症状の緩解がはかられ、不安、心配、恐怖などのストレッサー(ストレスの原因)が少なくなると交感神経、運動神経刺激が軽減して、心身がリラックスできるようになってきます。可視総合光線療法は、ただ単に疼痛緩和作用を発揮するだけでなく、痛みの原因についても同時に治療できるという利点があります。鎮痛剤には鎮痛作用しかありません。その上、継続した薬の服用は胃潰瘍などの胃腸障害、肝臓や腎臓の機能障害などの副作用を起こすことが少なくありません。可視総合光線療法は、自然治癒力を介する無理のない治療法であり、重大な副作用もないので抵抗力が弱い高齢者にも安心して利用することができます。

疼痛緩和と血圧の関連

痛みはストレッサー(ストレスの原因)の一種となり、その刺激は自律神経・内分泌系に大きな影響を与えることになります。痛みの持続は、脳内で副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)の分泌を刺激して、2つの経路を介して副腎皮質からコルチゾールを、副腎髄質からカテコールアミンというホルモンを放出させます。これらのホルモンの増加は血圧を上昇させたり、脈拍数を増加させたり、心拍出量を増加させる働きがあります。このようなしくみは、血圧が高くなってくる高齢者において、よりいっそう血圧を上昇させることになります。可視総合光線療法は血行を改善して、疼痛緩和とともにストレスも緩和して血圧にもよい影響をおよぼします。

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