病因①外因

六邪

外部から入ってくる6種類の病因のことです。6種の気候変化に異常が生じて、六邪となります。口、鼻、皮膚を通じてからだに侵入します。

風邪・寒邪・暑邪

六邪(外邪)による病気は、季節、時間、まわりの環境と深くかかわります。寒さの厳しい冬は寒邪、湿地に住んでいれば湿邪に侵されやすくなります。複数の邪が同時に侵入して病気をおこすこともあります。

風は舞い上がり、移動する性質があるため、風邪に襲われると、頭痛、鼻づまり、のどの痛みなど、からだの上の部分に症状がでやすいです。また、症状はあちこち移動します。風にのせてほかの外邪を先導しながら侵入するので、複数の邪が病気を引きおこすと考えられます。

寒邪が侵入すると、寒気がしたり、手足が冷えたり、下痢をします。かぜの引きはじめに、このような症状がでやすくなります。寒邪によって、体内の陽気が抑制され、からだを温める機能(温煦作用)が低下するからと考えられます。また、気や血などを凝集させる特性をもつので、気・血の流れが滞ります。気・血が詰まったところには痛みがおこります。寒邪は直接、臓腑に障害を与えることもあります。たとえば脾や胃に侵入すれば嘔吐や下痢がおこります。これを「臓腑に直中する」といいます。

暑邪は熱なので、からだの上半身に上がりやすいとされます。顔面に症状がでて、顔が赤くなったり、目が充血します。そして汗の穴を開くので汗がでやすくなります。汗は津液なので、大量に汗をかくと津液が不足し、のどが渇きます。汗とともに気も漏れてしまい、息切れしたり、からだに力が入らなくなったり、無気力になり、ひどいときには痙攣をおこします。熱中症は暑邪の典型的な例といえるでしょう。

湿邪・燥邪・火邪

湿邪は水分なので、重く、下に流れる特性があります。湿邪がからだに侵入すると、頭や手足が重だるく感じるようになります。湿邪が関節などに入ると、気・血の流れが悪くなり、関節痛などがおきます。便が粘ついて出にくくなったり、足にむくみがあらわれます。湿邪は粘着質があり、いったん侵入すると、病気がなかなか回復しなくなると考えられています。燥邪となる乾燥した空気を吸い込むと、水をめぐらせている肺と、津液が損傷を受けると考えられます。せきが続いたり、ぜんそくになったり、肌がかさつきます。

火邪が侵入すると高熱をだし、気と津液を損傷しやすくなります。また、動血といって出血しやすくなります。子どもが高熱を発すると鼻血を出しやすいのは動血のためとされます。体内の同じ場所に長期間にわたって火邪があると、筋肉や組織が変性し、腫瘍になりやすいといわれます。

六邪

熱さ寒さ、温度や乾燥などがあまりに強いと、病気をおこすとされます。六邪は皮膚にとりつき、だんだんとからだの奥深くに侵入します。

■風邪・・・春に多く、強い風が突然吹くように、急に発病し、木の葉が舞い散るように症状が変化します。頭痛、発熱、悪寒などがおきます。発病は急で、ほかの邪気を先導して、一緒に侵入します。

■寒邪・・・冷たい雪や氷をあびたように、冷気にあたってからだが冷え、気や血、津液の流れが停滞し、痛みがおきます。臓腑に直接侵入することもあります。

■暑邪・・・真夏の太陽を何時間も受けていると、からだが熱くなりすぎます。発熱し、顔が赤くなります。汗が出すぎて津液を消耗して、水を飲みたがります。

■湿邪・・・秋雨前線などが停滞し、小雨が降り続くと、湿気がからだにたまります。気、血、津液の流れが悪くなり、痛みを感じます。病気そのものも停滞し、治りにくいです。

■燥邪・・・秋に乾いた風が吹きすぎて、ひどく乾燥します。津液を消耗し、体内も乾いてきます。肺は乾燥に弱いので、せきや粘つく痰、ぜんそくなどがでます。

■火邪・・・火事がおきたように、燃え上がって熱を発します。顔や目が赤くなり、津液や元気を消耗し、痙攣することもあります。熱が脈絡に入ると出血しやすくなります。

豆知識*「風邪(かぜ)は万病のもと」とは、風邪が、寒邪や熱邪を先導して侵入し、病気をおこすこと、からだの中であちこち移動し、症状も変化することを表現していると考えられます。昔はほとんどの病気は風邪(風)にのって運ばれてくると考えられていました。そこで、痛風、破傷風、中風(脳卒中にあたるもの)など、「風」がつく病名が多いです。

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