病因③不内外因

労倦と安逸

からだを動かしすぎる、考え込みすぎると疲れて労倦になりやすくなります。一方、休みすぎる安逸もからだによくありません。

過剰な行動が病気をおこす労逸

外因でも内因でもない病因を不内外因といいます。たとえば、働きすぎ、食べすぎ、けがなどのことです。

体を動かしすぎても、安静にしすぎても病気につながります。労逸という不内外因です。疲労をあらわす労倦と安静をあらわす安逸の組み合わせの言葉です。仕事や勉強などで長期間にわたってからだを酷使し、肉体が疲弊するのを労力過度といいます。長時間、考え込んだり、くよくよと悩み続けて精神的に疲れてしまうのを心労過度といいます。節制のない性生活を続けることを房事過度といいます。肉体の疲れも精神の疲れも気を消耗します。適度な食事や休息をとって、減った分の気を補ってやらないと、全身の気が足りなくなって、病気を引き起こします。

それらとは反対に、部屋に引きこもってじっとしていたり、寝込んでしまうなど、からだを動かさない時間が長いことを安逸過度といいます。からだを動かさないと気や血のめぐりが悪くなります。同じ動きだけを長期にわたって続けていると、特定の組織や臓腑に悪影響を与えます。五労といい、長時間にわたって目をつかう久視、横になっている久臥、座っている久座、歩きっぱなしの久行、立ちっぱなしの久立の5つがあります。

飲食失節・外傷・痰飲と瘀血

飲食の節度が失われることを、飲食失節といいます。食べる量が少なすぎるか、食べ過ぎることを飢飽失常といいます。飲食物が少ないと、気・血・津液・精を十分に生成できず、からだのあちこちに異常がでます。一方、暴飲暴食は胃と脾に負担がかかり、弱らせてしまいます。飲食不潔は文字の通り、不衛生のものを食べることです。偏食は五臓六腑に負担をかけます。たとえば、からだを冷やすものばかり食べるのは、寒邪をからだに取り込むことと同じであるといえます。からだを冷やすものか、温めるもの、どちらかを偏食すると、陰陽のバランスが崩れてしまいます。外傷には打撲、捻挫、骨折、切り傷、虫刺され、やけど、凍傷があります。そのほか、津液のめぐりが悪く、停滞して生じた痰飲(水っぽい飲と粘っこい痰)も病気の原因となります。血のめぐりが悪く、停滞して生じた瘀血も、病気をおこします。このように、体内の病理的な産物である痰飲や瘀血も病因に加えられます。

不内外因

内因でも外因でもない病気の原因で、労働、休息、飲食にかかわるもので、どれも適度に必要だが、多すぎたり少なすぎると病気になります。

■労逸

労力過度・・・仕事、勉強、遊びなどが過剰で、気と血を消耗してしまい、精神もからだも疲れて、やつれてしまいます。

心労過度・・・考えすぎ、悩みすぎで、心と脾が変調し、心にやどる神が弱り、不眠や動悸、食欲不振、下痢などの症状がでます。

房事過度・・・節操のない性生活により、腎精を消耗し、腰や膝が弱り、耳鳴り、めまい、遺精、閉経などの症状がでます。

安逸過度・・・休みすぎることにより、気と血の流れが悪く、脾胃が衰えます。無力感、食欲減退、病気になりやすくなります。

■飲食失節・外傷

食べない・・・栄養失調、気と血が不足、正気が不足、抵抗力が減り、さまざまな病気になります。

食べ過ぎ・・・脾と胃の負担が増大し、消化しきれないものが停滞します。

偏食・・・冷たいものを食べ過ぎると陽気が減少し、下痢をすることも。辛くて熱いものを食べ過ぎると、胃と腸に熱がこもり、出血することもあります。

外傷・・・打撲、捻挫、骨折、切り傷なども不内外因に含まれます。外傷後は、体内で血が停滞したすくなります。

■痰飲と瘀血

血が停滞した瘀血、津液が停滞して、粘り気が生じた痰飲、どちらも病因に含まれます。直接的・間接的に臓腑や組織に作用して、病気をおこします。

豆知識*湿に少し粘り気がでてきたのが飲、ねっとりしたのが痰。痰には有形と無形があります。有形の痰は気道から出ます、いわゆる痰のことです。無形の痰は、臓腑や経絡中に停滞しているものをさします。東洋医学では原因不明の病気は、無形の痰から生じることが多いと考えます。

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