痰・咳

痰・咳

痰・咳は、経験しない人がいないほど多い症状ですが、長期間続いたり、あるいは症状が強いときは、日常生活や社会生活にも影響を及ぼすことがあります。症状は生理的な軽度のものから、入院治療を要する重症のものまで、さまざまです。

痰・咳の原因と種類

痰 ・咳は、一般に呼吸器系の障害によって起こります。呼吸器は、人間が生きるために必要な酸素を取り入れ、体内の炭酸ガス(二酸化炭素)を放出する器官です。つまり、酸素を空気中から取り入れて赤血球の中のヘモグロビンと結合させ、逆にヘモグロビンから炭酸ガスを取り去って空気中に放出します。空気の通る道は、鼻から始まり、咽頭、喉頭を経て気管に達します。気管は左右の気管支に分岐して両肺に入り、さらに枝分かれを繰り返して細くなり、末端はブドウの房のような形の肺胞となります。この肺胞で、酸素と炭酸ガスの交換を行います。肺は、右肺と左肺があり、右肺は上葉、中葉、下葉と3つに分かれ、左肺は上葉と下葉の2つに分かれています。

咳は、気道内に入った異物や気道内の分泌物などを除去するために必要な現象です。したがって、咳が出るからといって、みだりにこれを止めるのは、必ずしもよいことではありません。しかし、咳自体に人体に対して有害な作用もありますので、これを鎮静させないとよくない場合もあります。咳の程度が強い場合の有害作用には、肺の感染を他の部位に広げるということがあります。また喉頭に障害を起こす、膿瘍が破裂する、肺の中の病巣の安静を妨げて出血を起こす、安眠・安静を妨げる、心臓に負担をかける、腹圧が加わりソケイヘルニア(脱腸)になるなどがあげられます。痰は、気管、気管支、肺胞などから出る分泌物や滲出液、また、空洞や腫瘍の内容物が気道を通って体外に排出されたものです。痰の性質や状態も原因になる疾患によってさまざまです。肺水腫、肺うっ血などは漿液性、気管支喘息、百日咳、気管支炎などは粘液性、肺結核の空洞などは瘍(肺ガン)などは血痰が出ることもあります。血痰が出たら、できるだけ早く精密検査を受けて、原因を明らかにする必要があります。気管支喘息は、咳が主ではなく、喘鳴(呼吸するときにヒューヒュー、ゼーゼーする音)をたて、呼吸困難が起こってくる病気です。

痰・咳の光線治療

原因が明らかな場合は、その疾患に対する光線治療を行い、原因が不明な場合は次の治療を行います。

♢治療用カーボン:3000ー5000番、5002ー5002番、5002ー6002番を用います。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両足首部①、両膝部②(以上集光器使用せず)、左右咽喉部④(2号集光器使用)を照射します。

♢光線照射時間:各5分間。⑦は一般にやや長めに照射したほうがよい場合が多いので、10〜20分間と、症状によって適宜照射時間を調整します。

痰・咳の症状が強い場合は、肩胛骨間部を1号集光器を使用して追加照射すると効果的なことがあります。鼻炎をともなっている場合は、眼・鼻部中心に1号集光器をして、3001ー5000番、または3001ー4008番の組み合わせで、5分間追加照射します。眼・鼻部を照射するときには、必ず眼を閉じて行います。

咳の出る主な原因

原因
急性の咳 急性呼吸器感染・ウイルス性気管支炎・喘息・麻疹・百日咳・気管支内異物吸入・その他
慢性の咳 喫煙・喘息・感冒後・アデノイド・チック・後鼻漏・気管支炎・副鼻腔炎・気管支拡張症・アレルギー性気管支炎・嚢胞性線維症・その他

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