緩和医療現場での鍼灸

緩和医療

患者と家族の最良なQOLを達成することが目的です。がんの早期から積極的に行います。不快な症状をやわらげ、精神的なケアも行います。

鍼灸ががん患者の苦痛を取り除く

がん患者の6〜7割の人が痛みを訴えるとされています。強い痛みは、生きる気力さえ失わせることがあり、QOL(生活の質)が著しく下がります。そのほかに、呼吸困難、吐きけ、倦怠感も強いです。心理的な面では、がんの進行や死へのおそれや不安があります。がん患者と家族の苦しみをやわらげ、より充実した生活をおくれるようにする医療が緩和医療です。痛みなど不快な症状をやわらげ、精神的なケアも行います。以前は、末期がんに対して行われることが多かったが、現在では、QOLが下がらないように、また、より積極的にがん治療に取り組めるように、治療の初期の段階から始めるようになりました。

国立がんセンター中央病院では、1985(昭和60)年から緩和医療に鍼灸を取り入れています。麻酔科の横川陽子氏は、がん手術後の痛みを薬で抑えるには限界がある、鍼灸で補うことはできないかと考え、乳がん手術後の人に鍼治療を行い、効果をあげました。また、入院中の食道がんや肺がんの人の、こりや痛みも鍼灸で軽減されました。鍼灸が手術後の傷の痛みや、がんにともなう全身症状に効果があることがわかってきたため、緩和医療チームに正式に鍼灸師を迎えました。

がん患者をケアする医療チームに鍼灸師が参加

痛み、便秘、倦怠感、むくみ、冷え、長期臥床で生じる筋肉などの痛み、放射線治療や抗がん剤の副作用である吐きけなどの軽減を目的に鍼灸が行われます。多くの場合、症状が緩和されることも多いです。灸の温かさによるリラックス効果など心理的な効果もあります。副作用がほとんどなく、治療薬や西洋医学の治療と併用でき、病気の初期から末期にわたって行うこともできます。モルヒネなどの鎮痛剤が効きにくいといわれる神経の障害の痛みにも効果があります。

鍼灸師の一人、鈴木春子氏は、腹膜炎も併発した末期の胃がんの男性に鍼灸治療を行いました。「むくみによる痛みやしびれ、便秘が解消できた。流動食もとれるようになり、とても喜ばれた。亡くなる5日前まで鍼灸を希望した」といいます。

国立がんセンターでは、担当医と看護師、精神科医、管理栄養士、理学療法士、緩和ケア医らが連携し、患者の心身について情報を共有し、治療方針を調整します。緩和医療のグループには鍼灸師も所属します。同様の本格的な取り組みが自治医科大学でも麻酔科鍼灸外来と緩和病棟との医療連携で行われています。

豆知識*1981年以降日本人の死亡原因の1位はがんであり、死因の3分の1を占めています。年をとるほど、がんのリスクは増えるため、高齢化にともない、がん患者数の増加が予想されます。緩和ケア病棟をもつ病院が各地に増えています。治療中に痛みやしびれなど、不快感が強い場合は、相談支援センターや病院の地域医療連携室などに相談するといいです。

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