肩こり

肩こり

肩こりに悩まされている人は、想像以上に多いようです。肩こりは、頸項部から僧帽筋部にかけての不快感、重圧感、こり感、鈍痛などをいい、比較的若年から中年にかけての女性に多く、短期間の場合もあれば長期間にわたる頑固なものもあります。肩こりの可視総合光線療法について、治療用カーボンの組み合わせや治療法などの詳細は指導書(『可視総合光線療法』)にも書いてありません。これは肩こりという症状が、いろいろな慢性疾患、からだの異常から起こることが多いためで、原因となる疾患があれば、その疾患の治療と併せて肩こりの治療を行うことが大切なためです。

肩こりの原因

肩こりは、意外に複雑な因子が関与して現れており、解明されていない点も多いのですが、原因として数多くの疾患があげられます。別表(下記)のように種々の原因疾患があげられますが、要するに自律神経、特に交感神経を介して筋肉に血行障害が起こり、、組織のうっ血、浮腫が起こる結果、広範囲の筋の硬結が起こり、肩こりが生じると考えられています。ここでは、これといった疾患がないのに起こる一次性肩こりをとりあげます。

座ったまま編み物、読書、書き物などを長時間していて肩がこったという経験は、ほとんどの人がもっていると思います。これは、前屈位の姿勢を長時間とると、肩より少し前にある重い頭を支えるために、うなじの筋肉が緊張状態を強いられることが原因です。それに加えて字を書いたり、ワープロを打ったりすると、肩の筋肉をさらに緊張させることになります。過労も原因になりますが、この場合は、過労になるような長時間の仕事自体に問題があるように思います。

なで肩のような体型の人では、両腕(両肩)を上に引き上げておくように僧帽筋が過緊張となるため、常に肩こりが起こると考えられます。もともと筋肉は、緊張したり、ゆるんだりという運動をリズムをもって行っていれば、血液の流れがよくなって疲労しにくいのですが、いつも同じように緊張していると、血流が悪くなって疲労してしまい、これがある限界をこえると痛みを生じて、筋肉も硬くなり、肩こりが起こります。

肩こりがひどくなると、頭痛が起こったり手のしびれが強くなったりすることがあります。特に手のしびれは、肩胛骨の外側や、肩胛骨と脊椎の間、肩などの筋肉のしこりが強いときに起こります。

肩こりの予防

肩こりは、予防が大切です。同じ姿勢で長時間仕事をしないようにして、時々、全身を動かして、筋肉の緊張をほぐしてやることが必要です。

リズミカルな運動によって、筋肉を緊張させたり弛緩させたりするのも、治療と予防の療法として効果的です。かんたんにできるのは水泳で、特にクロールは効果があります。また、運動は筋力低下を改善しますので、習慣づけて筋力強化をはかり、同時によい姿勢を保つように心がければ、肩こりの原因の多くを克服することができます。

肩こりの光線療法

光線治療は、筋血管を刺激して患部の血行障害を改善し、痛みを和らげ肩こりを軽減します。肩こりに関しては、たいへん合目的な治療法なので、効果が現れるのも比較的早いといえます。なお、もともと慢性疾患があり、そのために肩こりが生じている場合は、まず基になっている慢性疾患に対する光線治療を根気よく行い、その上で肩こりの治療を併用することがより効果的です。一般的な肩こりについては、次の治療を行います。

♢治療用カーボン:痛みが弱いときは3002ー5000番、3002ー4008番、または3002ー3002番を用います。頑固な肩こりや痛みが強いときには、1000ー3002番、3001ー4008番、3002ー6000番を用います。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両膝部②(以上集光器使用せず)、肩胛骨間部、頸椎下部、または後頭部③、左右肩部(以上1号集光器使用)。

♢光線照射時間:各5〜10分間。

♢原因が明らかな場合は、その光線治療を追加します。

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