薬食同源(医食同源)①五性と五味

五性と五味

生薬を含む飲食物がもつ基本的な性質です。五性は温度にかかわります。五味は味で分類し、体内での機能を説明します。

温めるか冷やすか➖五性

東洋医学では、生薬ひとつひとつが基本的な性質をもっていると考えます。その性質と生薬の薬効は、強く関わっています。ここでは代表的な性質である、五性と五味を紹介します。

五性は、寒・熱・平・涼・温という、温度にかかわる性質です。服用したときに、寒の生薬はからだを冷やし、熱の生薬はからだを温めるとされます。涼と温は、寒熱の程度が軽いものです。どちらでもなければ、平の性質とされます。

気虚や血虚が原因の症状があり、からだを温めて気や血を補いたいときには、熱や温の生薬を使います。反対に熱がたまっているときは、寒や涼の生薬を使って、熱をさまします。

生薬だけではなく、ふだん口にする飲食物にも五味の性質があてはめられます。

冷えが強く貧血気味の人が、熱の性質をもつ食べ物をとると、からだが温まり、血が十分に生成されるようになって、症状が軽くなることがあります。

5つの味が五臓に対応➖五味

五味は、味にかかわる性質で、酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹(しおからい)の5種類です。五味それぞれは、からだに対する作用をもっていると考えられ、治療の目的に合わせて処方されます。

酸は、引き締め、漏れ出るのを抑える作用があるといわれています。気、血、津液、精が漏れたり、流れすぎているのをとめます。苦は、余分なものを取り去るといわれ、熱や湿、気滞を解消します。甘は血を補うといわれ、血虚の症状に使います。筋肉や臓腑の緊張をゆるめる作用もあり、筋肉痛などの痛みが治まります。また、薬の性質を中和させるので、複数の生薬の薬効を調整できます。辛は、発散の作用があるといわれ、外邪が体表面にとりついているときは、汗を発散させて外邪を追い出します。気や血を動かす作用があるので、気や血が滞っている気滞や瘀血があるときにも使われます。鹹にはかたまっているものをやわらかくする作用があるといわれています。便秘を改善したり、腫れ物を小さくします。

五味は五臓と五腑に対応するともされます。酸は肝、苦は心、甘は脾、辛は肺、鹹は腎に対応します。それぞれの臓腑のはたらきをよくするとされ、臓腑が変調して弱ると、対応した味のものをとりたくなるといわれています。ふだん口にする飲食物にも、それぞれ五味の性質があると考えられています。

五性

五性
からだを強く冷やす からだを冷やす 涼でも温でもない からだを温める からだを強く温める
代表的な生薬 黄連、生地黄、知母、大黄、金銀花 薄荷、葛根、枇杷葉、柴胡、麦門冬 甘草、茯苓、桃仁 麻黄、当帰、陳皮、人参、大棗 附子、乾姜、肉桂、呉茱萸
野菜 キュウリ、ゴボウ、セロリ、ダイコン、トウガン、ハクサイなど キュウリ、ゴボウ、セロリ、ダイコン、トウガン、ハクサイなど キャベツ、サツマイモ、シイタケ、シュンギクなど カブ、カボチャ、シソ、ネギ、ニラ、ニンジン、ニンニクなど カブ、カボチャ、シソ、ネギ、ニラ、ニンジン、ニンニクなど
豆類、穀物 コムギなど麦類、ハトムギなど コムギなど麦類、ハトムギなど アズキやダイズなど豆類、ソバ、トウモロコシなど 玄米、もち米などの米類など 玄米、もち米などの米類など
海産物 サケ、アサリ、カキ、ハマグリ、カニ、コンブなどの海藻類など サケ、アサリ、カキ、ハマグリ、カニ、コンブなどの海藻類など カツオ、サンマ、タイ、ヒラメ、イカ、ホタテなど アジ、イワシ、サバ、ナマズ、ブリ、マグロなど アジ、イワシ、サバ、ナマズ、ブリ、マグロなど
肉類など 豚肉、鶏卵、牛レバーなど 牛肉、鶏肉、鶏レバー、羊肉など 牛肉、鶏肉、鶏レバー、羊肉など
果実類 カキ、スイカ、ミカンの果肉、ナシなど カキ、スイカ、ミカンの果肉、ナシなど イチジク、スモモ、ビワ、ブドウ、リンゴなど クリ、サクランボ、ミカンの皮、モモなど クリ、サクランボ、ミカンの皮、モモなど
その他 ウーロン茶、緑茶、豆腐、こんにゃく、チーズ、食塩、しょうゆ、白砂糖など ウーロン茶、緑茶、豆腐、こんにゃく、チーズ、食塩、しょうゆ、白砂糖など 黒砂糖、豆乳など ほうじ茶、紅茶、納豆、コショウ、トウガラシなど ほうじ茶、紅茶、納豆、コショウ、トウガラシなど
トロピカルフルーツ パパイヤ、マンゴーなど暖かい地域でとれる果物は、寒、涼のことが多いので、冷えが強い人やかぜをひいているときには食べ過ぎないようにする。
夏が旬の食べ物 冬が旬の食べ物
キュウリ、スイカ、ナシなどは水分が多く、熱をさまし、寒・涼ものが多いとされる。 カブ、ニラ、カボチャなど温・熱のものが多いとされる。

豆知識*漢方薬と混同される民間薬にゲンノショウコ、ドクダミ、アロエなどがあります。下痢にはゲンノショウコというように、民間薬は症状に対して1種類の植物などを使います。民間薬の使い方は、ひとりひとりで違い、はっきりした決まりはないが、生薬にもなっているものが多いため、漢方薬同様の注意が必要です。

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