頸部脊椎症

頸部脊椎症

頸が自由に運動できることは、人間の行動にとってたいへん便利なことですが、その反面外力に対して頸椎は弱点となりやすく、損傷を受けやすい部位であるといえます。頸・肩のこりと痛みは、腰痛とともに人類有史以来の最も普遍的な病気といってもよいでしょう。腰痛の頻度は頸痛より多くその障害の程度も強いため、社会的影響が大きな問題となりやすいのですが、頸痛はその障害の程度が軽いため、腰痛ほど社会的影響は大きくないといえます。しかし、どちらも慢性化しやすい傾向がありますので注意が必要です。

椎間板の変性

頸、肩のこりと痛み、手足のしびれの原因となることが多い頸部脊椎症は、椎間板の退行変化であり、その本体は椎間板の変性です。頸椎は重い頭を支え、また動きの大きい頸、肩の影響を受けるため負担が大きく、椎間板の変性を起こしやすい部位です。椎間板の変性は、スポーツで頸椎に外圧の加わることの多い人に生じやすく、また腰痛の家系があるように、遺伝子因子の関係で比較的若いうちに生じることもあります。

椎間板は、椎体と椎体の間にあって、弾力性のある髄核を線維輪が幾重にも取り巻いています。頸椎の椎間板は、腰に比べて小さく、構造的にもデリケートで、瞬間的な荷重や永続的な負荷に弱いといわれています。みずみずしい椎間板は、年をとるとともにしだいに脱水乾燥して、弾力性を失います。そのためクッション装置として働く機能が低下し、椎体と椎体の間の運動がなめらかにいかず、さらに骨棘(骨のとげ)の形成などの椎骨の変形も加わって、頸、肩のこりや痛み、手足のしびれなどが生じることになります。しかし、この種の変化が認められても、レントゲン写真と症状が一致しない場合も多く、これらの変化があってもすべてのケースで症状が出るわけではありません。むしろ、症状が出ないほうが多いといえます。

頸椎椎間板の異常で起こる症状

頸椎椎間板の異常で起こる症状は、さまざまで頸のほか肩、腕、後頭部から背中に及びます。神経障害(神経根症状)が加わると、前腕、手指にも広がり、さらに下肢にまで及ぶと、足がしびれたり(脊髄症状)、重症では歩行障害、排尿障害を起こします。

頸・肩のこりや痛みを起こしやすくする姿勢としては、長い時間頸を曲げてデスクワークをしたり、枕を高くして寝たまま読書をしたり、テレビを見たりすることがあげられます。なお、頸・肩のこりや痛みは、脊椎症のほかに、胃腸障害などの内臓の病気にともなってみられたり、心因性のものであったりすることも少なくありません。また、高血圧でもみられますが、高血圧症は症状がないのが特徴ですから、高血圧で肩こりがみられるときは、高血圧のために動脈硬化が進んでいる可能性が考えられます。

頸部脊椎症の症状

⒈初期症状(筋肉疲労と神経の刺激状態)

頸肩腕症候群ー筋肉の疲労の状態・・・頸すじの張った感じ、頸の痛み、肩こり、頭痛、吐き気、めまい

⒉神経根症状(神経の圧迫症状)

腕の重たい感じ、指のしびれ、腕や手の脱力感、手の筋肉の萎縮、上肢の麻痺など

⒊脊髄症状(脊髄の圧迫症状)

上記症状が進行すると手や腕の動きが不自由となり、下肢がしびれたり歩行が不自由になったりします。これは椎間板や骨棘によって頸部脊髄神経が圧迫されるからです。さらに症状が進むと排尿障害を起こします。

頸部脊椎症の治療

頸、肩のこりや痛みは、その起こり方や誘因をよく理解することが大切です。そして、予防のために外部から不要な力がかからないようにし、よい姿勢を保ち、できるだけ頸部に負担をかけないようにすることです。例えばデスクワークでは、脊椎全体の姿勢を考慮して机とイスの高さを調節することが大切です。そして、一定の姿勢を長く続けることを避け、時々、頸の向きを変えたり、柔軟体操でからだの緊張を取る必要があります。発病当初の激しい頸の痛みは、まず、安静を十分にとって、次のような光線治療を行います。

頸部脊椎症の光線治療

頸部脊椎症の症状は、慢性化しやすく、強くなったり軽くなったりを繰り返しますので、光線治療は気長に行うことが大切です。日常生活では、頸部の安静および保温に努め、からだを冷やさないようにします。下肢総合光線療法は、緊張による頸部の血行障害を改善して痛みやこりを鎮めるように作用します。また、光線治療は痛みだけでなく、骨の強化にも利用できます。手足のしびれは、痛みより治療効果が低いのが普通ですが、治療でしびれが完全にとれなくても、軽くなることはあります。

♢治療用カーボン:3001ー5000番、あるいは3001ー4008番を用いますが、これらが効果がない場合は、3002ー5000番、3002ー3009番、1000ー3002番、4002ー4004番などを用います。

♢光線照射部位:両足裏部⑦、両膝部②、腹部⑤、腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間、肩胛骨間部、頸椎下部(以上1号集光器使用)各5〜10分間、後頭部③(1号集光器使用)あるいは左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間。

背中のこり、痛みに対して肩胛骨間部を照射しますが、患部が右か左にある場合は肩胛骨間部の照射を右か左にずらして照射します。頸すじにこり、痛みがあるときは左右乳様突起を2号集光器使用で各5〜10分間照射してもよいでしょう。

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