骨の病気

骨の病気

可視総合光線療法は、骨の代謝に関係しているビタミンDの形成やカルシウムの吸収に大きな影響を与えています。可視総合光線療法が、骨折をはじめ骨の病気によい結果をもたらすのは、そのためです。さらに、可視総合光線療法には、光線照射による温熱作用があり、全身の血液循環の改善を介して患部の治癒を促進し、同時に疼痛(痛み)の緩和にも効果を発揮します。ここでは、骨の病気のなかでも特殊な症例の光線治療を記載します。

化膿性骨髄炎

化膿性骨髄炎は、化膿性の細菌が骨や骨髄に達し炎症を起こす病気で、大腿骨や脛骨(すねの骨)の関節近くに発症しやすく、子供に多い傾向があります。化膿性骨髄炎には、急性化膿性骨髄炎と慢性化膿性骨髄炎があります。

急性化膿性骨髄炎は、扁桃炎、副鼻腔炎などの炎症原因の菌が血液に乗って骨髄に達する場合や外傷から直接細菌感染する場合、骨や関節近くの感染巣から炎症がおよぶ場合などの原因で発症します。症状は、高熱、悪寒などの全身症状や炎症を起こしている部位の腫脹(はれ)、熱感、発赤、痛みなどです。放置すると、膿がたまり、しだいに骨が腐ってきます。

慢性化膿性骨髄炎は急性化膿性骨髄炎が治りきらずに移行する場合が多く、最も治りにくい病気の一つです。症状は、炎症症状を繰り返し、瘻孔から膿が出続けますが、急性より軽い炎症です。

大腿骨骨頭壊死

大腿骨の骨頭部が血行障害により壊死に陥り、そのため股関節の痛みや歩行障害の症状が出てくるたいへん治りにくい病気です、股関節の外傷性脱臼や大腿骨頸部骨折などの外傷による原因がないのに骨頭壊死になる症例が増えています。これは特発性大腿骨頭壊死と呼ばれ、厚生省の調査研究対象特定疾患(難病指定)なっています。原因は不明なことが多いのですが、アルコールの飲みすぎや膠原病や難病の治療によく使われる副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)の副作用の一つとして起こるものもあります。

原因:◎不明のもの

◎ステロイド剤

◎アルコール

年齢:非ステロイド剤例では20〜30歳代

ステロイド剤投与例では40〜50歳代

男女比:非ステロイド剤性の例では4:1

ステロイド剤投与例では1:1

症状:股関節ー大腿ー膝にかけての痛み

歩行障害

骨端症(炎)

腕や足(四肢)を構成している骨は長管状の形をしているために、長管骨といわれています。また、手首や足部を構成している骨は円形骨といわれています。これらの骨の先端を骨端といい、この部位が壊死を起こした状態を総称して骨端症、炎症を起こした状態を骨端炎といいます。主に成長過程の子供に起こりますが、大人に起こる場合もあります。骨端症の主なものにペルテス病とオスグット・シュラッター病がありますが、病気により発症する年齢がほぼ決まっています。

●ペルテス病

4歳から10歳くらいの成長期にある男子に比較的多くみられる病気で、原因不明の血行障害のため大腿骨の骨頭部(太ももの股のほうの先端)がしだいにつぶれて壊死を起こしてくる病気です。股関節・大腿部・膝に痛みがあり、跛行(足を引きずって歩く歩行障害)が主な症状です。大田骨頭壊死と同じような起こり方をします。特別な原因もないのに疲労しやすく、股関節、大腿骨、膝の疼痛を訴え、安静にしていると痛みは和らぎます。股を開くことや股関節を内側にひねることが、できなくなります。症状は骨が再生することで3〜4年で自然に治まり、痛みは無くなりますが、骨頭が偏平化して内反股となる変形を起こし患側の足が短縮してきます。また骨頭の変化を残し、変形性股関節症が起こる場合もあります。現在のとこえお治療法は特別になく、保存的療法として、大腿骨にかかる体重の負担を軽くするために装具をつけたり、マッサージで血行改善をはかるなどの治療を行います。最近はよい装具も開発されてきているので、以前のように長期入院することはなくなってきています・

●オスグット・シュラッター病

この病気も10歳から15歳くらいの成長期にある男子に多くみられます。膝から足首(下腿)までを構成する骨の大きいほうを脛骨といいます。この脛骨の上端部前方にある盛り上がった部分(脛骨結節)に骨化異常を生じ著しく突出してくる病気です。運動したり正座したりすると脛骨結節部の膨らみに痛みが出ます。またこの部分を押圧すると圧痛があります。レントゲン検査では脛骨上端部に不規則な結節核像がみられます。治療法はなく、激しい運動を避けて患部を機械的刺激から保護するためサポーターなどをつけます。痛みは1年くらいで消退しますが、盛り上がった膨らみは小さくなりません。

骨の強化

以前は骨折というと、普通は高齢者が中心の疾患と考えられていました。しかし、近年に至っては若年者の骨折が多くなっています。例えば、体育の授業中に転倒した時など、ちょっとした原因で骨折する子供が増えています。これは、子供がファミコンなどのテレビゲームに熱中し、あまり外での運動をしなくなったため、転んだときの受け身が下手になったことや親が子に家の手伝いをあまりさせなくなったことなどがあげられます。また、食生活の変化も忘れてはならないでしょう。骨が弱くなっている原因としては、インスタント食品や多種多様の清涼飲料水の摂りすぎ、牛乳や小魚やチーズなどのカルシウムの摂取の減少などが考えられます。ある新聞の記事に、「成長期の学生が、カップメンと清涼飲料水のみで1日を過ごすことが多い」と載っていました。このような不摂生を子供たちが続けていると、将来は、今以上に枯れ木のように骨がもろくなってしまい、ちょっとしたことで骨折する人が増えるのではないかと心配になります。一方、食生活が安定し、常に運動を心がけていても、日々、適度な日光浴を行わなければビタミンDが形成されず、その結果不健康な状態をまねきます。したがって骨を強化するということは、幼少の頃からの心がけが大切なことはいうまでもありません。年とともにいっそう骨がもろくなってくる関係上、カルシウムを極力とるよう努力、また、無理のない程度の適度な運動を心がけ、そして、毎日太陽にあたってビタミンDを蓄えることが重要といえます。このような心がけが骨折およびくる病、骨粗鬆症や骨軟化症などを引き起こす率を低下させることになります。しかし、毎日安定した日光浴をすることは、なかなか難しいものです。常に晴天の日ばかりではありませんし、また、晴れていても夏の日差しは紫外線が強く、のんびり日光浴というわけにもいきません。忙しい現代社会の中で、ゆっくりと日光浴を行う余裕を持てる方は多くはないと思われます。そこで、場所や時間帯を選ばないで行うことのできる可視総合光線療法が重要な役割を行っていることになります。日頃の健康保持のために行っている光線治療が少しずつ骨を強化させ、知らず知らずのうちに、骨の老化を予防することになります。

骨疾患の光線治療

♢治療用カーボン:骨の病気は痛みをともなうことが多いので、3001ー5000番あるいは3001ー4008番をよく使います。痛みが軽い場合は3000ー5000番を用います。

一般的には記載した治験例のように治療の始めから3001ー5000番あるいは3001ー4008番と3000ー5000番を1日おきに交互に用います。ただし骨髄炎など化膿の状態が強い場合は、3001ー4008番、3003ー6005番を用いて患部を集中的に治療します。また、病状、経過が長引く場合は1000ー3001番、1000ー4001番、4001ー4002番などの組み合わせを用いることもあります。

♢光線照射部位;両足裏部⑦、両足首部①、両膝部②、腰部⑥(以上集光器使用せず)などの間接照射を必ず行った上で、続いて患部への直接照射を行います。直接照射は、例えば股関節痛であれば左右下腹部あるいは左右臀部(これらは2号集光器より1号集光器を使ったほうがよい)を照射します。骨髄炎であれば患部を1号あるいは2号集光器を使用して照射します。直接照射の照射時間は病状により10〜30分間と長めに照射します。

ステロイド剤の副作用

●骨・・・大腿骨頭壊死・骨粗鬆症・圧迫骨折

●皮膚・・・脂肪沈着(ムーンフェイス)・ニキビ・皮膚線条・多毛・傷の治癒遅延

●筋肉・・・筋萎縮・筋力低下

●胃・・・消化性潰瘍・腸

●肝臓・・・脂肪肝・高脂血症

●膵臓・・・糖尿病・急性膵炎

●心臓・・・虚血性心疾患(狭心症)

●腎臓・・・高血圧

●眼・・・白内障・緑内障

●脳・・・不眠・不安・躁うつ状態

●血液・・・免疫力低下

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