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<雑誌掲載>連載コラムVol.43 不眠症の治し方〜不眠症は心臓がカギになる!〜

不眠症のパターンとしては
寝つきが悪い場合、途中で目が覚めるとそれから眠れなくなる場合、1時間おきに目が覚める場合、起床予定時間より早く目が覚める場合、トイレで何度も目が覚める場合(夜間頻尿)。
など、いくつかパターンがありますが、夜間頻尿パターンを除きどれも「心臓」が原因です。

メカニズムの結論はこうです。

脳にストレスを受ける↓防衛本能で心臓が高鳴る↓眠れない

詳しく見ていきましょう。
脳にストレスを受けると心臓が高鳴ります。それは危険から身を守ろうと心臓と脳の働きを活発にするからです。ここで重要なのが、このメカニズムは無意識で起きる反射のようなものだということです。

人に限らず動物の脳には扁桃核という部位があり、そこは危険を司っており、たとえば「危ない!」と叫ばれれば、反射的にだれでも身構えますし、また危険を察知すると脳が活発に働き、心臓が高鳴ります。
ストレスを受けると危険を察知して心臓が高鳴るということです。

野生の動物であれば、ストレスを受けるというのは、獲物として襲われるときなどで、せいぜい逃げ切るまでの数分間の出来事です。ですが、人の場合だけが特殊で、職場環境だったり、人間関係だったりとストレスを何日も、長ければ何年も受け続けるものです。

身の危険を意識的に感じていなくても、脳は動物的に襲われているのと同じような状況になっているわけです。ストレスを受けると眠れないというのは、言い換えれば襲われている最中に、寝ている場合じゃないというわけです。

これが不眠症の原因になります。ストレスを受けなくなれば、一気に深く眠れるようになります。たとえば、簡単なものでいうと試験が終わった。期限を迎えていた提出物が終わった。大きな変化でいえば、仕事が変わった。県外に引っ越しをしたなどです。

歳を取ると眠れなくなると言いますが、そういうメカニズムがあるわけではないと思います。そう思わせられるエピソードがあります。私の祖母は長年、睡眠薬がないと眠れないと言っていたのですが、96歳で老人ホームに入り、亡くなるまで5年間をそこで過ごすことになり、そこでも初めは眠れないと言って睡眠薬を求めていたのですが、家族が身辺整理を行って、家には物は何もない、やらないといけないこともない、また高齢でお友達もいなくなっているという、考えないといけないようなことがほとんどない状況になった時、睡眠薬は飲まなくても一日の多くを寝て過ごしていました。
人は歳を取るにつれて、人間関係は多岐にわたり、複雑化していきます。おそらくそれが歳を取ると眠れなくなる原因だと思います。


子供が長く眠れるのは、やらないといけないこともなければ、日々の生活において不安感がないからでしょう。

大人が眠れなくなるのはその逆で、やらないといけないことや、なにか不安を感じていたり、人間関係のトラブルなどが原因となるでしょう。

具体的なパターンとしては、期限がある提出物の仕事がある、仕事上のノルマがある、お金に不安がある、職場の人から詰め寄られている、仕事と親の介護の両立で苦労しているなどがあります。

そういうストレスがひとつでもなくなったとき、とてもよく眠れるようになります。ストレスになっていることを特定して、できるだけ早く解決をして、ストレスから解放されていくことが良く眠れるようになる根本的な解決方法です。

眠れないのが続いているというのは、心臓や脳に負担がかかっているということになります。首や肩、肩甲骨がこったり、痛くなったり。五十肩になったり、汗が止まらなくなったり。
長く続けば脳梗塞や脳卒中なども懸念されます。
鍼治療では心臓を緩める治療を行います。鍼治療を行った日は特によく眠れるようになります。

ついでの話ですが、長く眠るコツを見つけました。それは外気を取り入れながら眠ることです。これに気付いたのは、窓を開けた状態で昼寝をしているといつまでも眠いのです。試しに夜に窓を開けて寝てみました。外の音が気になるのではないかと心配していましたが、それ以上に朝の眠気が勝り、昼過ぎまで眠れそうな感じです。北欧では、赤ちゃんを外で日光浴をさせながらお昼寝をさせるそうで、外で眠ったほうが深い睡眠がとれるのだという記事を見たのもアイデアになりました。おそらく酸素濃度の問題だと思います。寝室の酸素濃度が低くなってくると目覚めてしまうのかもしれません。

睡眠は健康の要です。睡眠不足は万病のもとです。目が早く覚めるのを当たり前にしてはいけません。健康のために長く眠る取り組みを頑張ってみてください!

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