今日は「心(しん)」についてのお話です!心とは東洋医学では心臓そのものと、心臓が関係する事柄までの広い意味を指しますが、今日はその定義にはこだわらずに東洋医学の目線から心臓を見ていきましょう!
心臓と言われても、心臓に異変を感じた方は少ないと思います。
私自身、あまり自分の体の実感としてピンとこないのが正直なところです。
ですが、東洋医学の見立てからすると、心臓に負担がかかっている患者様がすごく多い印象です。今日はその経験からお話させていただきます。
心臓に負担がかかると、以下のようなことが起こります。
・肩がこる。
・肩が痛い。
・肩が痛くて腕が上がらない。
・汗を一度かくと頭、顔から汗がダラダラと出て、涼しい中にいても止まらない。
・メニエル病のような症状がでる。
・ふらふらとめまいがする。
また心が弱っているまたは負担がかかり続けている人は特徴的で、声が音圧にムラがあり、ふわふわと波のようなしゃべり方をし、聞き取りにくいという特徴があります。またとても多弁になります。
自分でチェックすることもできます。腕を上げて状態で脇を指でしっかりと押えます。心臓に負担がかかっている人は、強い痛みが出ます。人に抑えてもらうとよくわかります。
普通は心臓といえば、心電図検査などで引っかかることがなければ、気にしない臓器ですが、実際に日本人の死亡原因の第二位が心筋梗塞、第四位が脳卒中ですから、身近に感じておくべき臓器だと言えます。(脳卒中は心疾患が原因の場合があります。)
東洋医学は外から観察できる特徴で、体の内側を診断する技術に長けています。
余談になりますが、韓国に留学しているとき、すれ違う人を観察したり、たまに現地の方の体を診させてもらうときに感じたことは、心臓に負担をきたしている人がすごく多いなということでした。逆に日本では胃腸と腎を傷めている人がすごく多い印象です。
冬はとても寒く、食事では肉をよく食べ、辛い物を好むという、日本とは気候や食文化が大きく違うことが原因かもしれいと思っています。
いずれにせよ心臓に負担がかかっている状態を長く続けるのはよくありません。
自覚症状としては、朝起きた時にふらつきを感じることがあります。その時には、習慣になっているかもしれませんが、そのまま起きようとはせず、二度寝をして、もう一度眠ったほうがいいです。また先ほどいくつか挙げた症状が強く出るときには、睡眠と休息をしっかりたくさんとることで症状が治まってきますので、休息とくに睡眠をたくさんとることをお勧めします。
心臓を悪くする人の別の特徴は、首が短く太く、体つきも筋肉質でがっちりとした方が多い傾向です。そういう方は体力が人一倍あって頑張りが効くため、無理をしがちです。
そういう方は繊細に体のサインを読み取って、十分に休息をとることが重要となります。
私たちの体に感じる何気ないことでも、それは臓器からの異変示すサインだと考えるのが東洋医学です。どうしてこんな症状が出るんだろうと疑問を持つことが東洋医学また、健康への扉をたたくことになります。
今回は心臓というトピックで少し緊張感のある内容となりましたが、残りの腎臓や胃腸、肺のお話は目からうろこの面白い話ですので、お楽しみに!