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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

五臓六腑 脾の巻(後編)

前編のあらすじ

東洋医学に脾(ひ)と呼ばれる胃腸などの消化器全般の機能、能力を指す言葉があります。

その消化器能の表す脾が弱ると、消化不良を起こしたり、倦怠感が出たり、夏バテを起こしたり、首や肩甲骨周りから腕にかけて痛みが出たり、舌に苔ができたりします。

それらはおおよそ食事が原因となっており、改善には以下のことが重要になります。

・甘いものを取らない。・冷たいものを取らない。・食事の回数や量を減らす。

後編では実践的な内容をお伝えします。

◇甘いもの(砂糖)を取らない

砂糖の使われているお菓子やジュースを取らないのはもちろんですが、長崎の方は料理にたくさんの砂糖を使う傾向があるので、できる限り使う量を減らしてください。砂糖は白砂糖でなければ良いというわけではありません。てんさい糖、きび糖、黒糖、蜂蜜であっても脾を悪くします。余計なことですが、白砂糖以外だったら良いと発信している方は、甘いものが好きでそれをどうにか肯定したいのではないかと私は思っています。白砂糖と前述の他の糖には血糖値への影響度合いに差があるというだけで、砂糖が体に悪いということには変わりませんから、砂糖をやめられる方からやめていってください。やめたときにわかる特徴は、肌荒れや乾燥肌が治ります。果物は糖を含んでいますが、食べても脾を痛めることは少々では起こりませんから大丈夫です。ですが、果物から抽出した果糖は砂糖と同じように悪い影響があります。

◇冷たいものを取らない

冷たいものは、胃腸が元気なうちは影響が分かりにくいのですが、ひとたび胃腸が弱れば、どんどん悪化させていきます。普段から常温の飲み物を飲む癖をつけておくと胃腸を守ることができます。胃には温度の感覚がないので、胃がどういう状況になっているかを考えずに冷たいものを飲み続けてしまうことがあります。もし冷蔵庫で冷やした缶ビールを脇に挟んで体温と同じになるまで温めようものなら、凍傷や引きつりでも起こしそうな気がしますよね。私たちは普段からそれと同じことを胃にやってしまっているのです。胃が冷たいもので引きつれば、ぎっくり腰や寝違い、肩甲骨の内側の痛みを起こします。

◇食事の回数や量を減らす。

食事の回数は少ないほうがより良いです。特に朝食は胃腸の負担が大きいので、胃腸をよくしたいなら食べないほうが良いです。昼夜の2食がおすすめです。1食で平気なら、1食のほうがより負担が少ないです。幼児から小学生くらいの子供たちを見ると、目にクマができ、口が開いている子がいます。これは脾を壊してしまっています。大人であれば、食事の量やタイミング、回数は自分の調子に合わせて取ることができますが、子供は親が決めた量を決まったタイミングで食べさせられているので、そこに親の配慮が必要でしょう。

時折、複雑な場面にも遭遇します。ガンを患っている方や弱った高齢の方などで、食欲が落ち、痩せていっているからということで、家族の方が栄養をつけさせたいという思いで、食事をどうにか食べさせようとしていることがあります。さらに、栄養価が高いものをと言って、植物性の高タンパクなものと、葉物などの繊維質の野菜を与えていることが散見されます。これらは特に消化の負担をかけてしまうものなのです。胃腸が弱っている方に無理に食べさせてしまうとなおさら胃腸を悪くし、体力を消耗させてしまいます。逆に食事の量や回数を減らして、かつ消化に良いものを食べさせるようにしていけば、胃腸がよくなって、食欲が増し、体力が回復していくことが期待できます。こういう知識がないままに、自分自身が、または身近な方がこのような状況に直面してしまえば、すぐに適切な対応をとるというのはなかなかできません。

私たちが一番コントロールできる臓器が胃腸です。食べる量、回数、内容は自分で選ぶことができます。栄養たっぷりのものと野菜を取っていれば、健康になれるんだという初歩的な考えからステップアップして、より高い健康を得るためにはどういう食事をすればいいのかという考えを持ち、将来弱っていく肉体を、今のうちからどう大切にしていけばいいのかということを日々の中で研究、実践を重ねていただきたいと思います。

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