睡眠さえしっかりとっていれば、ある程度の健康は保つことができ、今抱えている不調も睡眠も多くが改善します。
しかし睡眠にまつわる情報には、よく寝たほうがいい、寝すぎは良くないなど、真逆を示す情報混在しています。その目的と意図を読むことで、混在する情報を整理でき、睡眠によって健康を得られるようになります。
それではよく耳にする睡眠法を3つに大別し、コメントしていきます。
1、ビジネスマンのための短時間睡眠法。(不健康)
2、睡眠時間と寿命の関係性の統計データを基にした睡眠法。(不確実)
3、体や脳を回復させるための睡眠法。(おすすめ)
私たちは健康になるための睡眠をとりたいわけです。なので3の睡眠法を選んでいかないといけませんね。
・目覚めをよくする方法。これは1の短時間睡眠法です。目覚めがいいということは裏を返せば、起きるときには交感神経がよく働いていて、目覚めの前から脳が緊張状態にあるということです。ここでいう緊張というの「心理状態がドキドキ」ではなく、脳や筋肉が活動状態になっているということです。脳や筋肉が活動状態にあるときには、内臓は回復のための活動はせずに脳や筋肉の活動を助ける方に働きます。一方、内臓が回復のための活動をしているときには、脳や筋肉の血流量は減り、眠くなったり、体に力が入らなくなります。私たちが目的としているのは、健康になるための睡眠です。起きたときにはまだまだ眠たい状態、つまり体が緊張しておらず、脳と体が緩んでいて、内臓が回復しているそんな状態を作るべきです。
・長く寝る人は短命だ。これは2の統計データが基の睡眠法です。これは信じて実行するには値しない不十分なものです。統計というのは、対象者の人の条件をできる限り合わせ、そのうえで違いを検証することで信頼性が高まります。ですが、人の一生である寿命を睡眠時間の違いで検証することはとても難しいです。食べているものも違えば、同じ時間寝たとしても、運動をよく行い早くから眠る人もいれば、夜遅くまで仕事をしてそれからお酒を飲んで、深夜に眠って昼を過ぎてから起きる方もいらっしゃるでしょう。統計データというものは誰でも簡単に作れてしまうものでもあるので、そのデータの裏付けをしっかり見極めることが大事です。中には長い時間眠ることが不健康だということを理由に、あえて短時間睡眠の生活を取っている方もいらっしゃるかもしれませんが、長く眠ることこそが健康の秘訣です。
・寝過ぎると逆に疲れる。これはわたしが推奨する3の体や脳を回復させる睡眠方法です。
人の体は疲れていても、脳が緊張状態にあれば、実はあまり疲労感を感じないのです。長く眠れば、脳の緊張が取れ、体は溜まっていた疲れを感じ、頭は緩んでボーッとします。その状態こそが、体が活発に回復している状態なのです。できるだけこの状態を長く持続させたいのです。
体が良く回復するような深く長い睡眠が取れると、尿の色が濃くなり、顔は浮腫みます。また寝起き直後、頬が温かくなります。
体が回復する睡眠には7時間半以上が必要です。理想は10時間ほど眠ることです。
よく眠ることで、身体の不調は治り、脳の萎縮や将来の病気のリスクが減ります。何が1番大切なのかをよく考えれば、たくさん眠れることでしょう。