こんな方いらっしゃいませんか?
これはズバリ心臓に原因があります。心臓自体が悪いわけではありません。ストレスを受けて心臓が強く、早く鼓動して眠れなくなるのです。一睡もできない場合もあれば、寝つきが悪い、早く目が覚めるという場合もあります。心臓がドキドキしていることを自覚している方はそう多くありません。ですが、そうやって心臓が疲れ、眠れなくなってくると以下の症状が起きます。
肩甲骨の内側が凝る、痛い。
肩が凝る。
腕が上がらない。背に回せない。
腕が痺れる。
肘の内側が痛い。
寝ているときにビクッと体が動く。
手のひらに汗をかく。
首の後ろから寝汗をかく。
起きているときに頭や額から汗をかく。
この症状が続きひどくなれば五十肩や脳卒中などにつながります。
もう一点、ストレスを受け続けると免疫も低下するので
水虫、イボ、口内炎、ガンの進行、肺炎、虫歯などにもつながります。
治療法
良く眠ることで心臓の疲れや緊張が和らぎ、前述の症状が改善します。一日5、6時間の睡眠というのはとても短く、症状がそのまま続きます。治したければ8時間くらい眠ることです。症状が治るまででもいいので、頑張って8時間を目指して最低でも7時間以上は眠ってください。そうすると、多くの場合で良くなっていきます。
心臓にいい食べ物はありますか?と聞かれますが、それは解決になることはありません。例えば、肺が悪い人がタバコを吸いながら肺にいいものを食べるのと同じことです。根本的に解決するにはストレスをなくして良く眠れるようにしないといけません。
ストレスというのは具体的にはいつまでにやらないといけないことがある。ノルマに追われている。心配事が続いている。嫌なことをずっと抱えている。といったことがストレスになります。
ストレスを受けるとどうして心臓を痛めるのか。動物には危険に晒されたときに脳の中心部近くにある扁桃体というところが本能的に危険を察知し、心臓を強く拍動させ、逃げたりするための咄嗟の行動に備えるメカニズムがあります。人でも怖い思いをすると心拍数が上がりますね。仕事や人間関係などで大変なこと嫌なことというのは動物でいうところの襲われている状況と同じなのです。ですが、動物と違い人間社会ではそのことから簡単に逃げられず、心臓に負荷がかかり続けて前述した症状が出るわけです。
私たちの体の不調の根源的な原因はここにあるように思います。人それぞれの事情がありとても難しい課題ですが、仕事や人間関係から逃げることはできなくても、方針を決めて時間をかけて取り組めば、ストレスに悩まない環境作りができるのではないかと思います。また楽しみや好きなことを多く持つことで、嫌なことが頭を支配し続けることから頭をこまめに切り替えられてストレスから解放されるようになるのではないかと思っています。
皆様の健康を心より願って。