糖質制限って何?~食べ物選びと食べる順番で健康になれる!~
前回に続き、食事についてお話しします。私の食事量の7割は白米だとお伝えしましたが、読者の方に関心を持っていただきたく、白米という言葉を使い、7割とオーバーに書きました。それでも4〜5割は取っていると思います。これは血糖値の観点から言うと、危険を孕んでいます。糖質制限、低血糖症、副腎疲労、これらが今日のキーワードになります。
さて、糖質制限という言葉をよく聞くようになりました。巷では糖質制限はダイエットの一貫として受け取られているようですが、本来は低血糖症や副腎疲労の治療、予防のために行うことです。
糖質制限というのは、砂糖、小麦粉、米などの摂取量を抑えましょうというものです。
砂糖はもちろん糖ですが、小麦粉や米も食べると体の中で形を変えて糖となります。
糖を摂ると血糖値が上がります。この時、血糖値が緩やかに上がれば問題はないのですが、血糖値が急激に上がってしまうと、ホルモンの作用で血糖値の乱高下が起き、糖尿病を始め、低血糖症や副腎疲労、様々なアレルギー症状などを起こします。
砂糖や小麦粉、白米は血糖値を急上昇させます。血糖値を上げる力をGI値と呼び、小麦粉は砂糖よりもGI値が高く血糖値を最も上げてしまうので、麺好き、パン好きの方は注意してください。
逆に血糖値を急上昇させなければ、砂糖や小麦粉、白米も許容されます。
どのようにすれば血糖値を急上昇させないか、それは食べる順番として、おかずから食べることです。そしてお米などの炭水化物を食事の最後の方に持ってくるといいでしょう。
私はどのようにしているかというと、帰って家で食べるとしたら、帰ってきたらおやつ感覚でナッツを食べます。食事の準備をしながら、もずくなどの海藻の副菜を食べ、メインのお肉や魚の料理が出来上がり次第、つまみ食いをします。そうやってちゃんと食事をとるまでの30分間にゆっくりと血糖値を上げて準備をしておきます。そして食事の準備が整った後は、お米とおかずを同時に食べています。この時に私が食べる白米はそこそこのボリュームがあります。ですが、血糖値を緩やかに上げていったので、血糖スパイクと呼ばれる血糖値の異常による健康を害する症状はあまり感じらません。
血糖値の異常による健康を害する症状とはどういうものか。
食後から1、2時間の間に・・・
・食後に眠気を感じる。
・食後に手足が冷たくなる。
・くしゃみや鼻水が出る。
・夕方あたりに強い空腹を感じたり、早く帰って横になりたいと思うほどの体のキツさを感じる。
私は一連の食事の中でお米の割合が高いので、前置きのつまみ食いなどをせずに食事をしてしまうと失敗してしまうこともあります。その時は、前述の症状が強く出ます。
その症状が出るということは体の中では糖尿病に近付き、血管が傷んだり、貴重なホルモンを出す臓器である副腎を弱らせたりと怖いことが起こっています。体というのは一度傷めると元通りまで戻るわけではなく、だんだんと弱っていきます。なので、できるだけ傷める機会が少ない方がいいでしょう。
最後にどうして米の割合が多いかというと、私はあまり腎臓が強くありません。なので、炭水化物を減らして、肉や魚や豆類など糖質以外の食べ物でお腹を満たそうとすると、腎臓に負荷がかかりすぎて、調子が悪くなります。
低タンパクの食事を意識しながら、食べる順番などの工夫をして両立を目指して日々研究しています。
ちなみに小麦粉や砂糖はディナーの外食時には取ることはあっても、日々の昼食や自宅での食事で摂ることはほとんどありません。
血糖値に問題を感じてない方、また前述した血糖値の異常による症状を感じられていない方でも、この記事をせっかくここまで読んだということを機会に感じて、まず1週間試してみてください。何気ない体の不調、不快感がいくつもこれで治ります。メカニズムは複雑ですが、取り組みは簡単なので、将来、糖尿病や副腎皮質ホルモン不足にならないためにと思ってぜひやってみてください。
血糖値の話は科学的に深いところまでわかっています。ここでは前提の体の仕組みや専門用語を解説まではできなかったので部分的にお話ししました。また副腎疲労については言及することができませんでした。いずれまたお話ししたいと思います。
深く知りたい方は、「糖質制限、血糖調整障害、副腎疲労」この3つのキーワードをネットで検索して調べてみてください。おすすめのわかりやすい本もご紹介します。「アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!」糖質制限などにまつわる本は多くの方が出されていますが、この著者の溝口徹先生はとても的確にまとめていらっしゃるので興味のある方はネットで見られてください。