長崎・桜馬場 新大工町商店街そば|心とからだを整える、鍼灸と指圧。繰り返す痛みや、自律神経の乱れに。さくらはりきゅう

長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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10 鍼治療による治癒の促進(褥瘡・歯科口腔外科)

1. 褥瘡治療における鍼介入の生理学的意義

褥瘡(床ずれ)は、継続的な圧迫による血行不全が組織の酸素供給を阻害し、壊死に至る病態です。超高齢社会において寝たきり患者が増加する中、その看護とケアは医療現場の重要な課題となっています。

鍼治療の臨床的試行

東京都の牧田総合病院にて行われた臨床事例では、仙骨部の重症褥瘡(約4cm四方の欠損)に対し、従来の西洋医学的治療に鍼治療を併用するアプローチが採用されました。

  • 介入内容: 全身の調和を整える全身鍼治療に加え、褥瘡周囲への置鍼(10分程度)を行う局所治療を実施。
  • 転帰: 治療開始からわずか1週間で、炎症や浸出液の減少、壊死組織の退縮が確認されました。その後、肉芽組織が形成され、創部が縮小しました。

この事例は、鍼治療が気血の巡りを改善し、局所の微小循環を促進することで、組織の自己治癒能力を最大限に引き出したことを示唆しています。西洋医学による感染管理等の標準治療と、東洋医学による全身機能の調整という統合的なアプローチが、治癒を加速させる重要な鍵となることを裏付ける結果です。

2. 歯科・口腔外科領域における東洋医学的アプローチ

現代の歯科医療において、大学病院での精査でも原因が特定できない顎関節症・舌痛症・口腔乾燥症などの不定愁訴を訴える患者が増加しています。これらは心身の緊張や自律神経系の不調が背景にあることが多く、従来の歯科的アプローチのみでは難治なケースが少なくありません。

東洋医学と歯科の連携

東京都の福島歯科医院のように、歯科診療所に鍼灸院を併設し、東洋医学的アプローチを取り入れる試みが注目されています。

  • 診療の原則: まずは西洋医学による原因究明を優先し、それで特定できない症状や背景に全身的な不調がある場合、東洋医学的介入を行います。
  • 適応メカニズム:
    • 四診による診断: 患者の気・血・津液の変調を四診で把握し、個々の体質に応じた治療を行います。
    • ストレス緩和: 全身の調子を整え、自律神経の緊張を解くことで、口の中の症状(痛みや乾燥など)を改善します。
    • 免疫力向上: 口内炎の頻発や歯肉炎に対して、全身の免疫力を高めることで、細菌の過剰繁殖や発症を未然に防ぐアプローチをとります。

3. 日本歯科東洋医学会による統合医療の推進

現在、歯科診療に東洋医学を取り入れる医師や歯科医師は増加傾向にあり、日本歯科東洋医学会を中心に専門的な知見の共有が進んでいます。これにより、単なる歯の治療に留まらない、全人的な口腔機能の健康増進が可能となってきています。

まとめ

鍼治療が褥瘡という物理的な創傷の修復を助け、また歯科領域という局所的な症状に対し、気血の巡りを改善することで全身からアプローチするという事実は、東洋医学が持つ生命維持システムの調整機能の高さを示しています。

医学は、西洋的な局所解析手法と、東洋的な全身調整手法を対立させるのではなく、相互に補完し合うべき段階にあります。今回の臨床的知見は、難治性の病態に対しても、東洋医学的アプローチという第2の矢を持つことの重要性を強く示唆しています。私たちは、今後もこれらの知見を検証し、科学的かつ全人的な包括医療の質を向上させていく必要があります。

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