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<雑誌掲載>連載コラムVol.32 ダイエット痩せるツボはない 肝臓を良くすると人は痩せる

東洋医学でダイエットと聞けば痩せるツボを期待されるかもしれませんが、残念ながら痩せるツボというのはなく、もしあると聞かれたならばそれはまやかしです。太る原因をよく理解して、肝臓の働きをよくしていけば痩せていくというのが今回の本題です。

太る、痩せるというのは肝臓と密接な関係があります。

私たちの体重の内訳は一般的には「筋肉と脂肪」と大別されている節がありますが、それに「脂(あぶら)、血液、水分」を加えて考えるようにしてください。そしてこの「脂、血液、水分」の3つが太る原因となっている重要要素です。

僕たちの体の中では、常に新しい血液や細胞(筋肉や血管や新鮮な脂肪)が作られています。

ということは同時に、同じ量の古い血液や細胞が捨てられていかないと、あふれかえっていきます。この古い血液や細胞を分解して体の外に捨てる仕事をしているのが肝臓です。この分解して捨てる仕事のことを代謝と呼びます。

ここでワンポイント知識。代謝というと、たくさん汗をかくことを代謝が良いと思われていたり、またそう思わせる情報が広まっています。本当の意味での代謝とは体の中でエネルギーを作ったり、不要なものを分解したりすることを言います。広い意味や機能を持った言葉ですが、今回は肝臓の代謝に着目して、代謝は不要なものを分解して捨てることを指して説明していきます。

肝臓と聞けば、私はお酒を飲まないから大丈夫と聞こえてきそうですが、肝臓はお酒を飲むためにある臓器ではなく、アルコールを含めた毒素や古い血液や細胞や脂などの代謝を行うためにある臓器です。なので、もしこの肝臓の働きが悪くなれば、古い血液や脂などの処理が追いつかずに体に溜まってしまうわけです。お酒ばかり飲んで、食事は全然摂らないのにお腹が大きく出ている人や、食事量は多くないのに突然激太りをした人などがいますが、これらは肝臓の代謝が悪くなって、体に古い血液や脂などが溜まって太っているパターンの可能性が高いというわけです。

これは他人事ではなく、肝臓の働きが落ちて、体に古い血液や脂が溜まってしまって体重が増加状態にあるというのは少なからず多くの人で起きていると見ています。

そこで肝臓の働きをよくすることができれば、体に溜まっている余分な古い血液や脂などが分解、排泄されて、体重が落ちるというわけなのです。

それでは具体的に肝臓の働きが悪くなる行いと、良くする行いを見ていきましょう。

・悪くする行い

肝臓はアルコールや揚げ物、マーガリン(植物油脂)、防腐剤、残留農薬などを摂取すると大きな負担となり代謝を妨げます。また睡眠不足になれば、肝臓の処理能力は落ちます。

・良くする行い

活発に運動をし、肝臓への血流を促すこと。睡眠中に肝臓は活発に働くので、睡眠時間を長くとること。

一般的に太るかどうかはカロリーで考えることが多いですが、体重が増える、減るの要因としては肝臓の代謝の方が圧倒的に重要です。たくさん食べても太らない人や少しの量でも太る人がいるのがカロリー思考のダイエットの欠陥を証明しています。カロリーは低くても肝臓で分解がうまくいかなくなるような加工品を日常的に摂取していれば体重は増加します。

このコラムを読んでいる健康に詳しい皆様は、カロリーを考えた食事だけでは痩せないという事実をご存知だと思います。これから内臓の働きや食品のことを深く理解し、ダイエットの高みのステップへと一緒に進んでいきましょう。

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