長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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東洋医学コラム

春暁 ~眠れば眠るほど眠たくなる ~

「春眠暁を覚えず」誰もが耳にしたことがあるこの句。中国の詩人が作った詩ですが、春になると思いだしますね。この句は健康においてすごく重要なことを秘めています。

春には凄まじい眠気を感じる時期があります。それは2週間ほどしか続かないのですが、この時によく睡眠を取れた人は一年を元気に過ごせます。ですが、眠れなかった人は体を痛めてしまいます。

春は東洋医学でいう陽気が体の中で増してきます。陽気は体を温め、力を漲らせてくれますが、同時に肝臓や心臓が高ぶるので、頭に血が上ったり、心臓が強く拍動を打ったりして眠れなくなることも。よく眠れる人は精神的にリラックスができている方、逆に眠れなくなる人は脳の緊張が強い方です。

この時期によく眠れたら、内臓や血液、細胞は回復し、体は芯から緩んで、緊張から解放されます。夜だけでなく、朝でも昼でも夕方でも眠れるときに寝てみてください。横になるだけではなく眠り落ちないといけません。

昼寝をしたら夜に眠れなくなると思うかもしれませんが、それは実際には逆です。昼寝をしてからだが緩めば、夜もよく眠れます。人が眠たくなるのは肉体が疲れて限界を迎えるからだけではありません。人は脳や神経が緊張すると眠れないのです。逆に脳や神経が緩めば人は眠くなるのです。そうやって緊張から解放されることで眠ることがベストです。

東洋医学の古典では一日に12時間ほど眠れと書いてあります。勤勉な日本人には早く眠ることはよいが長く眠ることはよくないという風潮がありますが、それは不健康になる戒律です。短時間睡眠でコーヒーを飲んで頑張るのはビジネスマンのやり方で、健康のための生活ではありません。

どんな病気もよく眠ることが大事です。それだけで治る不調や病気もたくさんあります。体の痛みはほぼすべてがよく眠ることで治っていきます。

・枕はどうしたらいいか?

体が健康で首周りが柔らかいと枕はあってもなくても平気ですが、首周りが硬くなってくると、首の高さにぴったりの枕しか合いません。仰向けになったときと、横向きでは必要な枕の高さも変わってきます。そういう人はいくつか枕を持っておかれるといいかもしれません。

・寝すぎたら腰が痛くなる方

それは寝返りをせずに仰向けでずっと眠っているからです。仰向けというのは、腰を反り返らせている姿勢です。私たちの腰の筋肉がリラックスする姿勢は横向きで赤ちゃんのように足が曲がっている状態です。この体勢で寝ていれば腰が痛くなりません。

また寝ていてもこまめに寝返りが打てるようにしてあげることがポイントです。寝返りが打てなくなる理由は布団とパジャマの摩擦が大きいからです。そういう方は、シーツをアクリルなどの化繊のにし、パジャマをウィンドブレーカーのような滑りのいい服を着て寝るようにします。そうすると、掛布団がずれることなく、布団の中でくるっと簡単に寝返りが打てるようになります。綿のシーツに綿のパジャマというのは、静電気が起きにくい面ではいいのですが、寝返りが困難になることを覚えておいてください。

・昼寝のコツ

アイマスクをすると眠りが深くなります。またアイマスクをつけて眠る習慣がつくと、アイマスクをつけると眠気を覚えるようになります。昼寝の時間は15分単位がいいなんてことが言われたりしますが、それもビジネスマンが深い睡眠に入らずに起きて仕事を全開でやるための方法です。健康のための昼寝では、眠れるだけ眠ってください。

最高の健康が手に入ります。

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