長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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東洋医学コラム

45 実証6種類

陽気

体内にある陽の性質をもつもので、温める特性が強い気をさす。 生気は陰液と陽気に大きく分けられ、陰液が物質面、陽気が機能面となる。 実証とはどのような状態か 実証は、からだにとって必要がない何かが存在している状態をいう。 からだにとって必要なものでも、多すぎれば邪魔になるので、実である。また、からだに 入ってきた邪気も、余計なものだから、 実である。気・血・津液・陰液。陽気の5つそれぞれが多すぎて、実になっているときを、気実(きじつ)・血実(けつじつ)・津液実(しんえきじつ)・陰実(いんじつ)・陽実(ようじつ)という。

6つの実証からおきる変調

気や血が多すぎても変調があらわれる。ここでは、それぞれが実になったときに、どのような変調がみられるかを解説する。気の実証では、気が停滞する気滞と気が上方に突き上がる気逆がみられる。気滞は気が滞った部分に、張ったような痛み(脹痛)がでることが多い。気逆ではぜんそくやせき、めまい、げっぷなどがおこるとされる。血の実証は、血の流れが悪くなり停滞した疹血によっておこるとされる。癖血ができた部分は刺すような痛み(刺痛)があり、顔色が黒くなり、皮膚はかさついてくることが多い。津液の実証は、水分の代謝がうまくいかず、津液が停滞しておこる。むくみができたり、頭やからだが重い、だるい、痰がからむ、便が粘ついて出にくい、下痢をするなど、さまざまな症状があらわれるとされる。 陰が実証のときは、寒けを感じやすくなるとされる。手足が冷え、顔色も舌も白っぽく、痰や鼻水、尿の色は薄くなり、液体状の便になる。脈は遅くなることが多い。陽が実証のときは、熱を感じる症状があらわれる。話し方が荒々しくなり、大声をあげたり、呼吸が荒くなることもある。口やのどが渇く。舌をみると舌質は赤く、舌苔は黄色となる。脈象は、大き く波打つような力のある脈になる。食滞はいわゆる消化不良なので、腹痛や胃痛をおこす。腐ったようなにおいをともなうげっぷ、下痢がおこる。

豆知識 一般に、がっちりして体力がある人を実証体質、やせて色自で弱々しくみえる人を虚証体質などというが、必ずしも正確ではない。本来の虚証と実証は体質を表現する言葉ではない。









実証 気・血・津液・陰液・陽気の5つが多すぎる状態と、未消化物が停滞している食滞を実証という。それぞれ特有の症状がでる。

気実 気が滞つた部分に張つたような痛み(脹痛)がおこる。めまい、せき、ぜんそく、げっぶ、吐きけなどがおこる。イライラ感や頭痛がある。

血実 血が停滞して疹血ができた部分に刺すような痛み(刺痛)がおこる。顔色がどす黒く、舌は紫色になる。

津液実 むくみができる。からだが重い。痰がからんで、ひどくせきがでる。下痢になりやすい。便が粘ついて排便しにくくなる。

陰実 陰が強すぎるので、いつも寒さを感じ、手足が冷える。顔色も舌も自つぼくなる。鼻水や痰の色は薄い。液体状の便で下痢をする。

陽実 陽が強すぎるので、顔、日、舌は赤く、舌苔は黄色い。口やのどがいつも渇く。話し方や行動、呼吸が荒々しく、大声をあげる。

食滞 胃や腸が痛い。下痢をおこす。腐つたにおいがするげつぶがでたり、胸焼け、吐きけがある。

豆知識 正気とは疾病に対する抵抗力をさす。気・血・津液・精・陰液・陽気・臓腑・経絡の総合的な機能ともいえる。これらがバランスよくはたらいていれば、正気が充実していることになる。

さくら鍼灸整骨院
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〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
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