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東洋医学コラム

72服用期間と副作用

小紫胡湯:柴胡、半夏、生姜などが含まれる漢方薬。疲れやすい、食欲不振、胸や脇腹が重苦しい、ぜんそくなどの改善に使われる。

1~2週間でからだに変化があらわれる

漢方薬は、長期間にわたって飲み続けないと効果がでないと思われがちだ。しかし、変化がでるまで、何か月もかかるわけではない。処方された最初は、1~2週間で効き目がでてくる場合が多い。たとえば、葛根湯は即効性がある。服用して十数分もすれば、からだが温まり、汗が出てくる。しかし、冷えや手足のしびれなど、慢性的な症状に処方される漢方薬では、効き目がでるまで、数日から10日ほどかかることがある。2~4週間、正しく服用しても、何の変化もない場合には、処方が合っていない可能性がある。医師や薬剤師に相談し漢方薬は、配合されている生薬によって、てみよう。急性の病気で、一刻も早く症状を抑えたい場合に、体力のある人に限って、強い薬を使う場合もある。葛根湯のように汗をかかせる方法がそれである。中国では急性の病気には強い漢方薬で対処し、数日かけてようすをみながら処方を変えていく方法がとられる。

漢方薬と副作用

「漢方薬なら副作用がないから、何を飲んでも大文夫」と素人判断で服用するのは間違いだ。正しく服用しなければ、漢方薬と言え副作用がでる。たとえば、勝手に服用する量を増やすと副作用がでる場合がある。よく使われる生薬である甘草は、大量に使うと血圧上昇やむくみがおこる。血圧が高い人や高齢者はとくに注意が必要だ。麻黄は動悸や不整脈、血圧の上昇をおこすことがあり、高血圧の人や心臓に病気がある場合は、よく注意しなければならない。発汗作用が強いので、からだが弱っているときは、使わないほうがよい。高血圧など気になる既往症があったり、すでに服用している薬があるときには、必ず医師や薬剤師に確認する。小柴胡湯とインターフェロンの併用で、間質性肺炎をおこした例が知られている。漢方薬に限ったことではないが、複数の薬を同時に服用していると、互いに作用しあって副作用がでることがある。漢方薬は、2000年以上の歴史のなかで、安全性が検証されてきた。西洋医学の薬に比べて副作用は非常に少ないとされている。しかし、過信は禁物だ。不快な症状があらわれたら、すぐに医師や薬剤師に相談しよう。

豆知識

日本の漢方薬には柴胡をつかった処方が多い。日本産の柴胡の品質が非常によかったからといわれている。とくに静岡県三島のミシマサイコが優れていたが乱獲で数を減らしている。

さくら鍼灸整骨院
長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分
〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
(午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00
※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険

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