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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

(84)肝臓病

肝臓病で死亡する患者数は、年間で約4万人といわれています。そのうち肝硬変が約17,000人、肝臓がんが約18,000人、劇症肝炎が約4,000人となっています。これら不幸な転帰をとった人々の背後には、その何十倍もの患者が存在します。その内訳は急性肝炎18万人、慢性肝炎130万人、肝硬変22万人、肝臓ガン2万人といわれています。肝臓病には多くの種類の病気がありますが、急性肝炎を起こす主な原因はウイルス、アルコール、薬割などです。アルコール性の肝障害については次項で詳述することにして、ここでは、ウイルスによるものと薬剤によるものについて解説します。

ウイルスによる肝障害

ウイルスによる主な肝炎には、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎があります。
(1)A型肝炎
A型肝炎は、A型肝炎ウイルスに汚染された飲食物を摂取することによって発症します。わが国では生貝の摂取が感染源となった例がありますが、海外旅行や海外出張などで感染することも多いようです。この肝炎は、慢性になることはほとんどなく、治癒します。
(2)B型肝炎
B型肝炎は、主に輸血の際にB型肝炎ウイルスが体内に入って発症します。しかし、現在では献血時に血液がチェックされ、消毒法など感染防止対策が徹底されたため、輸血後のB型肝炎の発生はほとんどなくなりました。B型肝炎は、成人では急性肝炎(一過性感染)として発症したときは、慢性化することなく、ほとんど治癒します。しかし、なんらかの原因で免疫の働きが低下している場合、例えば血液透析患者や白血病患者などでは、一度感染するとウイルスはそのまま体内に残ってしまう(持続感染)ことがあります。
(3)C型肝炎
C型肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染によって発症し、B型肝炎と同様に血液を介して感染します。この肝炎はB型肝炎と異なり自然治癒傾向は極めて少なく、持続感染の状態になりやすい傾向があります。慢性肝炎になって5~30年の経過の中で肝硬変症、肝臓ガンに進展します。感染から肝臓ガンになるまでの期間を検討した研究では、B型肝炎が45~65年かかるのに対して、C型肝炎では13~27年とその期間はC型肝炎がはるかに短いことを示しています。治療にはインターフェロンが使われます。急性肝炎の症状は、各型の肝炎で程度の差はありますが、発熱、全身倦怠感、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、掻痒感などがみられます。

薬剤による肝障害

年々開発される薬剤の数は増加し、その副作用による肝障害も増加傾向にあります。薬剤による肝障害は、薬剤の量が多すぎたり、薬剤に対してアレルギーがあったりすると生じます。肝障害を起こしやすい薬剤は、抗生物質、解熱鎮痛剤、抗炎症剤、抗ガン剤、麻酔剤などです。肝障害の慢性化は、主にウイルス性肝炎、特にB型肝炎の一部とC型肝炎によって起こりますが、このほかにアルコール性、薬剤性の肝障害も一部慢性化します。B型およびC型肝炎ウイルスの持続感染状態をキャリア(保菌者)と呼んでいますが、慢性化する例は、このキャリアからの発症と考えられています。キャリアの中で肝障害を全く示さない場合を健康キャリアと呼んでいます。キャリアの問題が重視される理由は、慢性化しやすいことと感染源になることが多いからです。出産のとき母から子にうつる母子感染は、大きな社会問題で、免疫反応が弱い乳幼児はキャリアになりやすいといわれています。いろいろな原因による肝障害が慢性に経過したその終着駅が、いわゆる肝硬変です。肝硬変は、その名のとおり、線維成分の著しい増加のために肝臓が硬くなった状態をいいます。肝硬変になると、肝臓内の血液循環が悪くなり、そのため、腹水、食道静脈瘤が生じたりしてきます。肝臓ガンができやすく、消化管出血、肝不全とともに肝硬変の三大死亡原因となっています。肝硬変を、構造的に正常に戻すことは困難ですが、肝臓の働きという面ではかなり回復させることが可能です。一時的に黄疸や腹水がみられた状態でも、しばしば回復して、社会復帰できることがあります。

肝臓病の治療

肝臓病の治療の基本は安静です。特に急性肝炎では、発病した初めの時期の安静がその後の経過に大きく影響します。急性の場合は、ただひたすら横になっていることが治療の原則です。安静は、肝臓の血液を増やし、栄養に富んだ血液を供給し、肝臓障害の回復を早めるとともに、肝臓の負担を軽くします。肝臓の血液は、立位では横になっているときに比較して約30%減少し、運動すると50~80%も減少します。慢性肝炎、肝硬変では、食後30~60分間は横になって休養することが必要です。食事は、高たんぱく、高カロリーが必要ですが、肥満にならないように配慮しなければなりません。アルコールは肝臓の線維化を促進したり、病気を悪化させる大きな原因になりますので、控えたほうが賢明です。

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