長崎・桜馬場 新大工町商店街そば|心とからだを整える、鍼灸と指圧。繰り返す痛みや、自律神経の乱れに。さくらはりきゅう

長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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東洋医学について

10 鍼灸と湯薬(漢方)の相関

東洋医学の治療体系は、大きく分けて経穴(ツボ)や経絡を介して体表からアプローチする「鍼灸療法」と、漢方薬を服用することで体内から作用させる「湯薬療法」の二系統に分類されます 。これらは歴史的に異なる発展を遂げてきましたが、その根本的な治療目標は共通しています。すなわち、患者の個体差や病態を総合的に判断したに基づき、生体の調和を回復させることに他なりません。

1. 弁証論治から処方へのプロセス

  1. 四診(ししん): 望・聞・問・切の四段階の診察により患者の情報収集
  2. 理(り): 収集した情報に基づき、病気の原因や病態(虚実・寒熱など)の分析
  3. 法(ほう): 分析結果に基づき、治療方針(不足を補う「補法」か、余分を除く「瀉法」かなど)の決定
  4. 方(ほう): 最終的な処方の決定。ここで手段として「穴(ツボ)」と「術(鍼灸の技法)」か「薬(漢方薬)」かの選択肢に分かれる。

2. 異病同治の臨床的展開

東洋医学の特異的な概念の一つに「異病同治」があります。これは、西洋医学的な病名が異なっていても、東洋医学的な「」が同一であれば、同じ治療法を適用するという原則です 。

具体例:脾胃気虚の証

たとえば、胃下垂、慢性下痢、低血圧症といった異なる疾患であっても、その根本が「脾と胃の気が不足している状態(脾胃気虚)」であると判断されれば、同一の治療戦略がとられます

  • 鍼灸によるアプローチ: 気の運行を司る「合谷」や、脾胃の機能を高める「足三里」へ補法を施し、気の充実を図ります 。
  • 湯薬によるアプローチ: 体力を回復し胃腸を助ける「補中益気湯」を処方し、内部から機能を底上げします 。

このように、外部からの刺激(鍼灸)か内部からの吸収(湯薬)かの違いはあれど、目指すべき治療成果は一致しています 。

3. 治療手段の選択と補完性

鍼灸と湯薬は、患者の状況や環境に応じて臨機応変に使い分けられ、あるいは併用されます。

  • 適応の柔軟性: 鍼に対する恐怖心が強い患者や、皮膚疾患により刺入が困難な場合は湯薬を選択します 。逆に、嘔吐などで薬の服用ができない状況では、鍼灸が極めて有効な手段となります 。
  • 災害・緊急時の有用性: 薬物資源が限られる災害現場などにおいても、鍼一本あれば治療を展開できるという機動性は、鍼灸療法の大きな強みです 。

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