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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

㉑五臓の変調④ 肝の変調

◎筋

東洋医学では、筋肉のうち、筋膜や腱、靭帯を筋とよび、やわらかい肉の部分を肌肉(きにく)という。

◎疏泄(そせつ)機能が失調すると気・血・津液の動きに影響する

肝には疏泄機能と蔵血機能があるとされる。疏泄は気の動きを調節する機能である。肝が変調して、疏泄機能が悪くなると、気が正しく流れなくなると考えられる。気が流れなければ、血と津液の流れも滞ってしまう。血の流れが停滞すると、血がたまってどろどろになる。この汚い血を瘀血(おけつ)という。瘀血ができると、女性では、生理不順や月経痛があらわれやすい。また、津液が滞った汚い水を水湿という。さらさらした水湿が湿、どろどろした水湿が痰になる。湿や痰ができると、呼吸器系の症状がでやすくなる。疏泄はストレスに非常に弱いと考えられる。疏泄がうまくはたらかないと、肝だけではなく、脾と胃にも影響がでる。緊張すると胃痛がおこるのは疏説の不調が胃に伝わったためで、下痢をするのは不調が脾に伝わったからと考えられる。ストレスによる疏泄異常が改善されないと、胃・十二指腸潰瘍を引き起こすことがある。疏泄は感情も調節していて、不調は気持ちの乱れにもつながるという。疏泄が十分に機能しないと、気持ちが落ち込んで、抑鬱感や不安が強くなる。疏説が亢進すると、イライラして、周囲に当たり散らすようになる。肝は怒りの感情と強く結びついていて、ひどく怒ると、疏泄が過剰に機能することがある。

◎造血機能が失調すると血の不足と過剰がおこる

蔵血は血を貯蔵し、出て行く血の量を調節する機能。肝が変調して、血が不足すると、働かなくなる器官や組織がでてくる。また、貯蔵できなくなると、肝から血があふれて出血しやすくなる。出血による赤い斑点は皮膚にできたり、女性では月経が長引いたり、経血量が増えたりする。肝は、筋と爪、目に強い関わりをもつとされる。筋(腱・靭帯・筋膜)は肝の血から栄養をもらっているため、蔵血機能が失調して血が足りなくなると、しびれやふるえがでる。血不足のままスポーツをすると、筋が弱っているので、けがをしやすい。爪にも異常がでやすく、変形したり、すじができたり色がおかしくなる。目を酷使すると、肝の血を多く使うと考えられる。血が足りないと、目に栄養を回せないので、目がかすんだり、視力が落ちたりする。眼精疲労は、肝の変調が原因であることも多い。

◎豆知識

肝の気が集まったものが胆汁となる。胆汁はいったん胆にためられたあと、小腸に分泌されて消化を助ける。そのため、肝の調子が悪くなると胆汁の分泌に異常がおこる。

胆と肝は意識活動に強く影響する。「肝は謀慮をつかさどる」「胆は決断をつかさどる」といい、肝が考えをめぐらせて、胆が決断をくだす。胆が弱っていると決断力が乏しくなる。

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