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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

(23)肩関節周囲炎(五十肩)

いわゆる五十肩というのは、40~50歳代に特に誘因なく発症し、肩関節の疼痛、運動制限を主症状とする症侯群につけられた名称です。運動はどの方向にも制限されますが、とりわけ肩の回転運動(外転と内外旋)制限が著しく、英語ではfrozen shoulder(凍結肩)と表現されます。特異性炎症、腫瘍などはっきりした原因のあるものを除き、一般には予後は良好な疾患です。

肩関節周囲炎の原因

肩関節周囲炎の病態はまだ十分に解明されていませんが、肩関節を構成する内外の組織に、血液の循環障害などで老化による退行変性が生じ、これが基盤となって発生すると考えられます。変性によって起こる主な変化は、炎症、石灰沈着、部分断裂などで、まず腱に生じたこの病変が二次的に他の組織に波及し、肩峰下滑液包炎や関節包炎となり、これが拘縮の原因となってさらに凍結肩へ移行すると考えられます。凍結肩とは、肩関節の動きによってのみ上腕の動きが可能になった状態をいいます。

肩関節周囲炎の症状

代表的な症状は肩関節の疼痛と運動制限(動かしにくさ)ですが、その経過に特徴があります。特に原因がなく、あるいは軽微な外傷後に肩関節を中心に疼痛が現れ、夜間に痛みを訴えることも多く、ひどいときは睡眠障害を起こすこともあります。これらがしだいに増強するとともに肩関節の運動が制限されるようになります。何もしなくても出る痛み(自発痛)は日時を経るにしたがって軽減しますが、肩関節拘縮は強くなり、治癒まで数力月、長いと数年にわたる経過をとることがあります。肩関節の運動制限は必ず起き、腕が上がらない、衣服の着替えができない、ズボンの後ろポケットに手が入れられない、後ろで帯が結べないなどと訴えます。慢性期には、多少の差はありますが、ほとんどの症例に、肩関節周囲の筋萎縮がみられます。

肩関節周囲炎の診断

この疾患の診断は、年齢や特徴ある病状から比較的容易です。ただし、同じような症状を訴える疾患はほかにもあり、場合によっては重大な疾患が原因になっていることがありますので、注意しなければなりません。同様の症状を訴える内科的な疾患としては、心臓の虚血性変化に注意が必要です。狭心症や心筋梗塞などで左肩に痛みが発生することがありますし、逆に右肩が痛む場合は、肝臓、横隔膜、胆のうなどの病変によることがあります。整形外科的な疾患では、変形性頸椎症、関節リウマチなどが原因になることもあります。特に問題になるのは、ガンが原因疾患になっている場合です。五十肩の最も起こりやすい年齢はガンのそれと一致します。また、肩関節はガンの転移が起こりやすい部位でもあります。

急性期の治療と慢性期の治療

五十肩の治療の原則は、疼痛を早期に取り除き、肩の運動を積極的に行って、廃用性筋萎縮、関節拘縮の発症を極力抑え、凍結肩への移行を防ぐことです。やむなく凍結肩になった場合でも、肩関節の動かしにくさ(運動制限)は、疼痛性筋痙直による場合が多いので、運動療法などを行いそれ以上の進行を防止することが大切です。
●急性期
初期の疼痛が主体となる時期です。強い疼痛を訴えるときは、まず、肩を動かさず(肩の安静)、夜間には肩を冷やさないように注意します。疼痛が軽減したところで、できるだけ早期に肩関節拘縮発生防止の目的で運動療法を始めます。運動療法は、家庭でできる「コッドマンの振り子運動」が有名です。最初は痛くない範囲で行い、徐々に運動域を増やします。急いで無理に運動域を増やすと、かえって逆効果になることがあります。
●慢性期
肩関節を動かすことが困難(運動制限)になる時期です。この時期に入ったら、さらに積極的に運動療法を行って、肩関節拘縮を除去するように努めます。

さくら鍼灸整骨院
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