長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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東洋医学コラム

㉟問診

今回のキーワード「聞診」
聴覚と嗅覚を使うが、望診や問診と同時に行われることが多い。医師は患者との何気ない会話から多くの情報を得ている。

声やせきだけではなく話し方も対象となる

聞診の間には、「聞く」と「においをかぐ」の2つの意味がある。聞診は声やせきなどの患者が発する音を聞き、体臭や排泄物のにおいをかぐことである。まず、話をしながら、声をよく聞く。声が高い、低い、強い、弱い、がらがらした声、声がかれてでない、声に力があるかないか、話し方が速いかゆっくりしているか、などを確認する。声は、肺、のど、気道からのどへかけての骨や筋肉、舌、歯、唇、鼻といった多くの器官を使ってだされている。その一部に異常がおきると、発声が変化する。あるいは、これらの器官とつながっている内臓に病気があっても、やはり声に症状があらわれる。声だけではなく、呼吸やせきにも耳をかたむける。呼吸が短く、回数が多かったり、あえぐなど、呼吸困難の症状がでていないか、ゼイゼイ、ゴロゴロ、ヒユ―ヒューといった音がしないかを聞く。鼻息が聞こえることもある。

口臭や体臭、排泄物のにおいをかぐ

においは、口臭や体臭で確認する。強いにおいは、熱が体内にこもっている状に多い。すっぱいにおいの口臭は、胃に食物が停滞している。腐ったにおい口臭は、歯周病や口内炎、虫歯が悪化しているなど口の中に原因がある。大小便、痰、おりものなど、排泄物のにおいを確認することもある。悪臭が強い、生臭いなどで、からだが熱っぽいのか、冷えすぎているのかが判断できる。せきをしているときには、痰がからんだせきか、からんではいないかを聞く せきの音が大きい、弱々しいせき、痰がよく出る、痰がからんでいるのになかなか出ないなど、いろいろなせきがある。しゃっくりは胃の気が上に逆流しているもの。逆流の理由で、しゃっくりの種類が違う。短い音が高くよく 響き、力のあるしゃっくりは、熱がたまっている。あるしゃっくりは、熱がたまっている。音が小さく、弱々しいしゃっくりは、気 が不足している。慢性病をわずらっている人が力のないしゃっくりをするのは、病気が悪化しているので注意が必要だ。
同じく胃の気が上がっている症状に、げっぷがある。食物が胃に停滞していたり、胃や肝のはたらきが悪いときにおこる。とくに、すっぱいにおいがするものは、消化不良が原因である。
話のあいだにためいきをつくのは、ストレスによって気が滞っている。話のつじつまが合わないのは、情志や心に異常がでている可能性がある。

豆知識①
呼吸を表現する言葉に、哮(こう)と喘(ぜん)がある。呼吸困難で、肩で息をし、横たわることができない状態が喘。喘の状態でのどの奥でゴロゴロと痰の音がするのが嗜である。

問診
医師の聴覚と嗅覚を使つた診察。患者が無意識にだす、げつぷやせき、呼吸音に注意しながら、話すことで声の調子も聞き、体臭や口臭をかぐ。

■発声
声が大きい・・・大きな声でよくしゃべる人は実証が多い。高血圧のことも。
声が小さい・・・虚証で、全身の気が不足していることが多い。
甲高い声・・・肺が変調していることが多い。
ふわふわしたしゃべり方・・・腎が変調し、腎精が不足していることが多い。
■呼吸音
息が荒い・・・からだに熱がこもり、呼吸に影響していることが多い。
息が弱い・・・肺と腎の気が不足していることが多い。
ゼイゼイと大きな音・・・息を吐くと楽になる肺に痰がたまつて変調している。
ゼイゼイしているが、弱い呼吸音・・・吸気が少なく、呼気が多い肺と腎の気が不足している
■せき
せきの音が重い・・・鼻づまり、痰が白い一般的なかぜ症状
こもつたせき・・・痰は黄色、鼻息が熱つぽい肺に熱がこもつている。
せきに力がなく、せわしく呼吸・・・肺の気が不足している。
乾いたせき・・・からだに熱がこもり、乾燥して、津液が不足している。
■しゃっくり
よく響き、力があるからだに熱がこもっていることが多い
音が小さい気が不足していると考えられる
■げっぶ
すつぱいにおい胃で食物が停滞。
■□臭
すっぱいにおい・・・消化不良で胃で食物が停滞。
腐つたにおい・・・歯周病や口内炎がが多い。

豆知識②息が荒く、呼吸音が大きく、息を吐くと楽になるのは実喘で肺に邪気がある。呼吸の音が低い、 呼気が多く吸気が少ない、息がとぎれとぎれになるのは虚喘で肺と腎の気虚による。

さくら鍼灸整骨院
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〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
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※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
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