長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

WEB予約
LINE予約
診療案内
アクセス
コラム
可視総合光線療法

(50)中耳炎

中耳炎は成人より子供に多い疾患です。幼・小児期は力疫機能が不完全で、鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、アデノイドなどの炎症が原因になって、繰り返し中耳炎を起こすことがあります。急性中耳炎、慢性中耳炎、いずれの場合も難聴が主な症状です。中耳炎の可視総合光線療法では、感染に対する抵抗力を強める間接的な効果が大きく関与します。

急性中耳炎

滲出性中耳炎(中耳カタル)
風邪が原因で中耳炎になることがあります。風邪で鼻炎を起こし、鼻粘膜が腫れたり、鼻汁が鼻腔をふさいだりすると、鼻での呼吸が妨げられます。鼻で呼吸ができなくなると口で呼吸をするようになり、喉に炎症を起こします。この炎症によって、耳管(耳と鼻の奥をつなぐ管)が閉塞して耳管狭窄歴という状態になり、難聴となります。耳管狭窄の状態が続くと、中耳腔に組織液がたまり、滲出性中耳炎(中耳カタル)になります。痛みは少ないのですが、耳の閉塞感、耳鳴り、難聴のほか、自分の声が頭の中で響くなどの症状がみられます。滲出性中耳炎では、特にアレルギー性鼻炎を合併することがあり、これが中耳炎を悪化・再発させる要因となる場合も多くあります。中耳炎の発症には、耳管の働きが大きく関係しています。
化膿性中耳炎
細菌感染が、耳管を経由して中耳腔におよび、中耳で炎症が起きて膿がたまると、化膿性中耳炎になります。たまった膿は鼓膜を破り(穿孔)、外耳道側に流れ出し、耳漏(耳だれ)となります。症状としては、耳漏、高熱(38~40度台)、耳鳴り、強い耳痛などがみられます。炎症が強いと中耳腔だけでなく、その周囲の乳様突起にも炎症がおよび、急性乳様突起炎を起こします。鼓膜穿孔は、耳漏として膿が排出され、炎症が治る

慢性中耳炎

慢性穿孔性中耳炎
急性中耳炎が完治せずに経過すると、慢性中耳炎になります。慢性になる原因としては、急性中耳炎の治療が不十分だったり、全身の抵抗力の低下、耐性細菌感染、耳管機能不全などがあげられます。鼓膜の穿孔は閉鎖せず、慢性穿孔性中耳炎となります。難聴と耳だれが主な症状ですが、耳鳴りや耳の閉塞感をともなうこともあります。慢性の炎症が治癒しても、鼓膜穿孔はそのまま残る場合が多く、常に外耳道から感染しやすく再発の危険が大きい疾患です。
真珠腫性中耳炎
真珠腫性中耳炎は慢性中耳炎の一つで、鼓膜や外耳道の上皮が中耳に侵入、増殖して嚢状に発育したものです。真珠腫がしだいに増大すると、周囲の骨を破壊して内耳炎を起こしたり、顔面神経を麻痺させたり、脳に達すると脳膜炎を起こしたりします。真珠腫は、悪性の中耳炎といえますが、そのすべてが合併症を起こすわけではなく、全く合併症を起こさずに経過する場合も多くみられます。

中耳炎の治療

中耳炎は頻回に繰り返すことがあり、かかりやすい体質があるようです。しかし、多くの例では、扁桃炎、アデノイド、副鼻腔炎、鼻アレルギーなどの炎症が中耳炎の引き金となっています。したがって、中耳炎の治療では、これらの疾患も並行して治療しておくことが大切です。中耳炎は繰り返すことにより、将来難聴の原因になることもありますので、日頃から炎症に対する抵抗力をつけておくことが大切です。

さくら鍼灸整骨院
長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分
〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
(午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00
※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険

◆目次一覧(1~106)を見る◆

(49)白内障 <<

>> (51)難聴

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

PAGE TOP