東洋医学の五臓をひとつひとつ見ていこう!
一般的に肝臓といえば、臓器だけを指しますが、東洋医学では肝臓と言わずに肝と呼び、それは肝臓にまつわるもっと広義の意味を持っています。ですが今日はこだわらずに、肝臓という呼び方で見ていきましょう!
肝臓といえば、アルコールを一番に連想するのではないでしょうか。また、血液検査でも肝機能の数値が出るので、血液検査のことを思われた方もいらっしゃるでしょう。
人はアルコールを飲む前提で誕生したわけではありませんから、肝臓はアルコールを分解するためだけにあるわけではなく、肝臓を傷めることはアルコール以外にもたくさんあります。また、血液検査で問題がないからといって肝臓に負荷がかかっていないわけではありません。たとえば、お酒を飲んだことのない健康な大人が、一度に大量のお酒を飲んだとしたら、肝臓は病気にはならないでしょうが、肝臓を傷めた症状(頭痛、嘔吐、倦怠感など)は出るでしょう。これを肝臓を傷めるといいます。なので、肝臓の話を聞くときには、私は血液検査で問題ないから大丈夫だとは思わずに自分のことかもしれないと思って聞いてみてください。
<肝臓を傷めたらどういう症状が出るのか。(東洋医学的)>
足がつる。/まぶたがピクピクとなる。/肩がこる。/目が疲れる。/頭痛がする。/目の奥が痛い。/吐き気がする。/切れ毛や枝毛が多くなる。/爪が割れる。/痔になる。/寝起きに口が乾く。/途中で目が覚める。/一度目が覚めたらなかなか眠れない。/顔が脂っぽくなる。/ 目ヤニが出る。/怒りっぽくなる。
当てはまらないのがあったから私は大丈夫ですって?ひとつでも当たっていたら肝臓を傷めていますよ。もしたくさん当たっているなら、傷めている度合いが強いと思ってください。
<肝臓(肝)を傷めるもの>
・アルコール(特に二日酔いを起こすようなアルコールには注意です。)
・揚げ物(唐揚げ、てんぷら、南蛮漬けなど)
・マーガリン・ショートニング(パン・菓子類に使用されることが多いです。)
・ストレス(予定がたくさん入っている。いつまでに仕上げないといけないものがある。など)
・睡眠不足(7時間以上を推奨)
また、女性のほうが男性より肝臓を傷めていることが多いように感じます。女性ホルモンの関係で肝臓を傷めやすかったり、まじめで頑張り屋さんが多いからかもしれません。
肝臓をよくするには?それは、前述の肝臓を傷めるものをやめることです。そうするだけで、肝臓を傷めた場合に出る症状が緩和していきます。
肝臓を傷めた症状というのは身近なものが多いですよね。肝臓を傷めないように気を遣えば、体はすごく楽になっていきます。ぜひ今日から実践してみてください!