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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

③東洋医学の統一体観

◎統一体とは

人体の臓腑、組織、器官それぞれの機能は異なるが、生理的には互いに連絡しあい、五臓を中心に、人体全体で統一体を形成している。

◎人体と宇宙は1つの大きな統一体

東洋医学の大きな特徴は、人と自然を統一体としてとらえることにある。大きな統一体を宇宙と考えると、人間も自然も宇宙を構成する1つの要素になる。人体内部の組織も、1つ1つ独立しているわけではない。連絡しあい、影響し合って有機的な統一体となっている。このような考え方を統一体観という。統一体であるから、全体で見ても細かい要素1つ1つでみても、同じ原則が働いている。自然も人間も、さらには、人体内部の組織も昼から夜、夜から昼へ移り変わる。宇宙も人体内部も同じよう変化する。

◎陰と陽がバランスをとって変化する

統一体における変化を表現するものの1つに陰と陽の概念がある。世の中のあらゆるものを、陰と陽の2つの性質に分けて、対立する関係とする。陽は明るい、熱い、活動的という性質で、陰は暗い、冷たい、静かといった性質だ。陰と陽は、どちらも変化しながら役割を交代する。陽の勢いが極まれば、陽を抑制するように陰が強くなり始める。陽が弱まれば陰が強くなる。陰が極まれば陽の勢いが強くなり始める。太陽の光が明るい昼間は、陽が極まった時間帯だ。午後になると、日が沈みはじめて、陽の勢いが弱くなり、反対に陰の勢いが増してくる。陰と陽はどちらかに偏らないよう、バランスをとりながら変化する。しかし、どちらかが調節できる限界を超えて強くなることを偏勝(へんしょう)、限界を超えて弱くなることを偏衰(へんすい)という。人間の体も、自然と同じく陰と陽に支配されていると考えられる。季節や時間などに応じて、
体の中でも陰陽が調節されている。たとえば、夏が近づけばからだの中の陽が強くなりすぎないように発汗しやすくなる。冬が近づけば、汗腺が閉じて、内部のエネルギーを外に逃がさないようにして、陽が弱くなりすぎないようにする。しかし、短時間で気温が、大きく変動したり、冷夏や暖冬のような、からだが予測できない異常な環境になったときは、からだの陰陽の調節が間に合わない。陰か陽どちらかが偏勝か偏衰となり、病気に直結する。

◎豆知識

たとえば、天、太陽、昼、外向き、運動、剛、男性、上半身は陽。地、月、夜、内向き、静止、柔、女性、下半身は陰。陰と陽は連続しており、陽の中に陽や陰、陰の中に陽と陰が存在する。

◎四季および1日の陰陽の変化

日が昇れば陰が陽に、日が沈めば陽が陰に変わる。夏至と真昼は陽が極まり、冬至と夜中は陰が極まっている。統一体における陰陽の変化の例に四季の移り変わりと、夜と昼の転換がある。冬から春につれて陰は陽に、夏から秋にかけて陽が陰に変わる。

◎人体の陰陽の変化

人体にも陰と陽がある。健康なからだとは、陰と陽のバランスが取れている。陰・陽どちらかが多すぎても(偏勝)、少なすぎても(偏衰)、調子が悪くなる。しかし、からだは自然と陰に陽のバランスをとるように調整し、健康体に戻る。

◎豆知識

陰と陽の転換を示す図を太極図という。道教のシンボルでもあり、韓国の国旗にも使われている。
青が陰、赤が陽を示す。

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