①漢方ギャラリー 生薬は、薬効成分がある植物や鉱物などの天然素材である。何種類かの生薬が配合されて、漢方薬として処方される。ここではその生薬が処方される代表的な漢方薬名も記した。 葛根(かっこん) マメ科クズの根。 葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)、葛根湯など。 ※解熱鎮痛剤や風邪薬などに配合されている。 甘草(かんぞう) マメ科カンゾウ類の根。 四君子湯(しくんしとう)、炙甘草湯(しゃかんぞうとう)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)など。 灸甘草として使うことも。 ※風邪薬、咳止め、去痰、整腸剤、解熱鎮痛剤などに配合されている。 桂皮(けいひ) クスノキ科ニッケイなどの樹皮。 桂枝ともいう。 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)、桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)、桂枝湯など ※解熱鎮痛剤、去痰、胃薬などに配合されている。 紅花(こうか) キク科ベニバナの花。 桃紅四物湯(とうこうしもつとう)、通導散(つうどうさん)など。 ※腹痛、月経不順、血液の浄化などに使われる。 五味子(ごみし) マツブサ科チョウセンゴミシの果実。 十全大補丸(じゅうぜんだいほがん)、人参養栄湯(にんじんえいようとう)、都気丸(ときがん)など。 ※咳止め、強壮などに使われる。 柴胡(さいこ) セリ科ミシマサイコなどの根。 柴陥湯(さいかんとう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)など。 ※消炎、排膿、痔疾患、滋養強壮などに使われる。 山茱萸(さんしゅゆ) ミズキ科サンシュユの果肉。 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、左帰丸(さきがん)、六味地黄丸(ろくみじおうがん)など。 ※腎疾患系、滋養強壮、めまい、耳鳴りなどに使用される。 地黄(じおう) ゴマノハグサ科のアカヤジオウなどの根。 四物湯(しもつとう)、左帰飲(さきいん)、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)など。 熟地黄(じゅくじおう)を使うことも。 ※消炎鎮痛、滋養強壮、倦怠感、白内障などに使用される。 芍薬(しゃくやく) ボタン科シャクヤクの根。 帰芍六君子湯(きしゃくりっくんしとう)、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)など。 ※冷え性、風邪薬、婦人薬、消炎鎮痛、皮膚疾患などに使用される。 大棗(たいそう) クロウメモドキ科ナツメなどの果実。 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)、大柴胡湯(だいさいことう)など。 ※滋養強壮、矯味、胃腸機能低下などに使用される。 陳皮(ちんぴ) ミカン科ウンシュウミカンなどの果皮。 異功散(いこうさん)。啓脾湯(けいひとう)、五積散(ごしゃくさん)など ※吐き気、咳、胃腸機能低下、鎮痛、風邪、冷え性などに効果がある。 当帰(とうき) セリ科トウキなどの根。 帰脾湯(きひとう)、当帰補血湯(とうきほけつとう)、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)など。 ※貧血、月経不順、冷え性等、婦人病に広く使われている。 さくら鍼灸整骨院 長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分 〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F ☎0120-396-491 (午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00 ※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診 健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険 ◆目次一覧(1~96)を見る◆ >>次のページへ Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 目次|東洋医学の仕組み ②アジアで生まれた伝統医学