1. 東洋医学における問診の本質
東洋医学の問診は、現在の主訴のみならず、既往歴や日常生活の細部に至るまでを網羅的に調査します 。些細な自覚症状であっても、それは臓腑や気血の失調を映し出す重要な情報となり得るからです 。
2. 寒熱と汗:正邪の攻防を読み解く指標
寒熱(かんねつ)、すなわち悪寒と発熱の状態は、病因である外邪(がいじゃ)の種類や、それに対する生体防御反応である正気(せいき)の強弱を判断する鍵となります 。
★悪寒と発熱の組み合わせ★
悪寒が強く発熱が軽い: 風邪(ふうじゃ)や寒邪(かんじゃ)による一般的な感冒に多く見られます 。
悪寒も発熱も強い: 強い邪気に対して正気が激しく抵抗している実証(じっしょう)の状態を示唆します 。
潮熱(ちょうねつ): 特定の時間帯に熱が上がる状態で、陰虚(いんきょ)による内熱や、胃腸の熱(陽明潮熱)などが原因として挙げられます 。
★汗の臨床的意味★
寒熱と汗は密接に関連しています 。例えば、発熱があっても汗が出ない場合は寒邪の影響が疑われ、逆に何もしなくても汗が出る自汗(じかん)は気の不足を、寝汗である盗汗(とうかん)は陰虚を象徴します 。






















