経脈:からだを縦につらぬく。六臓六腑とつながった正経十二経脈と、経脈をまとめたり気血のバランスをとる奇経八脈に大別される。
正経十二経脈
主要な経脈として、12本の正経十二経脈と8本の奇経八脈がある。厳密には正経十二経脈はからだの左右にあるので、全部で24本となる。12本の経脈は、それぞれ特定の臓腑に所属し、肝経、心経、牌経、肺経、腎経、心包経、胆経、小腸経、胃経、大腸経、膀洸経、三焦経と、臓腑の名前がつけられている。経脈を考える場合は、五臓に心包(心を包む膜)が加わって六臓となる。心包と対応する腑は三焦である。12本のうち6本は手を通るので手経、6本は足を通るので足経という。手経と足経は、それぞれ3本の陰経と3本の陽経に分かれている。陰経は六臓につながり、陽経は大腑につながる。手の三陰経は胸から手指の先に走り、手の三陽経と連絡する。手の三陽経は頭に向かい、顔面で足の三陽経と連絡する。足の三陽経は足指の先に走り、足の三陰経と連絡する。足の三陰経は胸に向かい、手の三陰経と連絡する。すなわち、12本の経脈は、手足の先端部、顔面、胸の内部で、次の経脈と連絡することで、全体が1本につながって、ひとつながりとなっている。対応する陰と陽、手と足、臓と腑をたどりながら、からだを循環する。手の陰経は、手太陰肺経・手少陰心経・手販陰心包経。手の陽経は、手陽明大腸経・手太陽小腸経・手少陽三焦経。足の陰経は足太陰牌経・足少陰腎経・足販陰肝経。足の陽経は、足陽明胃経。足太陽膀脱経・足少陽胆経。経脈の名前をみれば、所属する臓腑、陰経か陽経か、手経か足経かがわかる。
奇経八脈
奇経八脈は臓腑とはつながっていない。しかし、十二経脈を組み合わせて互いを協調させるはたらきがある。十二経脈のあいだを縦横に交差しながらのびている。十二経脈と臓腑の気が多すぎれば蓄え、足りなければ補完するという、気の量の調節も担っている。奇経八脈のなかでも、督脈と任脈のはたらきは重要とされている。督脈は陽経を統括するので、全身の陽の気をコントロールすることになる。背骨にそってのぼり、後頭部から頭のてっぺんを通って、顔面をくだり、鼻の下までのびている。任脈は陰経を統括するので、全身の陰の気をコントロールすることになる。腹部の中央のラインにそって、唇の下までのびている。
豆知識
奇経八脈には督脈、任脈、衝脈、帯脈、陰橋脈、陽踊脈、陰維脈、陽維脈がある。奇経の奇は奇数の奇で、一対になっていないことを示す。十二経脈のように陰陽の対はない。
さくら鍼灸整骨院
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