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東洋医学コラム

57治療によく使われるツボ

五兪穴:十二経脈上に存在する5つのツボ。手指の先から肘、また足指の先から膝に向かって、井、榮、兪、経、合の順にある。

症状判断によく使われる原穴、背兪穴、募穴、下合穴

ツボ(経穴)の数は多いが、鍼灸治療には頻繁に使われる重要なツボのグループがある。そのようなツボを要穴という。要穴のなかで、症状の判断に欠かせないツボは、原穴と背兪穴、募穴と下合穴の4種類である。原穴は十二経脈がのびていった手足の先にあり、それぞれの経脈がつながっている臓腑、とくに五臓の変調があらわれやすい。背兪穴は足太陽膀胱経にあり、六臓六腑に対応している。各臓腑と関連する経絡の経気が注ぎ込まれるとされ、五臓の病変があらわれやすい。募穴は胸部と腹部にあり、下合穴は足の三陽経上にあり、関連する大腑の変調があらわれやすい。

経穴の主治法則と五兪穴

経絡とツボを使った治療には法則があり、五兪穴という要穴が使われる。

臓腑XにつながったX経絡にツボA~Eがあるとする。臓腑Xが変調すると、X経絡を伝わって反応がA~Eのツボにあらわれる。A~Eのどのツボを刺激しても臓腑Xに伝わるため、効果が期待できる。ただし、ツボBは熱をさます、ツボCは虚実を調節するなど、ツボそれぞれは異なる作用をもつ。もし、臓腑Xが熱をもっているのなら、ツボBを刺激するのが、いちばん効果があるだろう。また、臓腑YにつながっているY経絡に、a~eの5つのツボがあり、Bと同じく、ツボbには熱をさます作用があるとする。臓腑Yが熱をもっていたらbを刺激するのがやはり効果的である。このように、臓腑の症状に合わせて経絡上にあるツボを使い分けることをツボの主治法則という。A~Eのツボは井穴、榮穴、兪穴、経穴、合穴といい、この5つをまとめて五兪穴(五行穴)とよぶ。また、気・血などの変調に効果があるとされる要穴もある。ツボを通じて経絡を刺激すると、停滞していた気や血が動きだす、臓腑が活発にはたらきだすなど、さまざまな効果がある。津液が不足して(陰虚)からだが乾燥気味になった場合は復溜など、陽気が不足し冷え症状になる陽虚には関元などのツボを刺激する。気が不足して病気にかかりやすい気虚には気海など、気の流れが滞って痛みがでたりする気滞は内関など、気が突き上がってせきがでたり、吐き気をおこす気逆には尺沢などのツボを刺激する。血が足りずに貧血症状がおこる血虚や、血が停滞して痛みがでる血疹には三陰交などのツボが効果がある。

豆知識

合谷の欧米名はLI4である。手陽明大腸経はLargeIntestineMeridianなのでLI、4番目のツボなので4となる。中国語の読み方はHeguである。

さくら鍼灸整骨院
長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分
〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
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※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
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